【時】鬼平展

カテゴリ【時】:時代劇の話
~時代劇の感想、雑感、ニュースを書いて行きます。


ミニブログコーナー:13日に能村庸一さんがお亡くなりになったそうです。能村さんと言えば、私の大好きな吉右衛門丈の鬼平や渡辺謙さんの斬九郎をプロデュースしてくださった方で、時代劇ファンにはおなじみの方。まだお元気だと思っていたのでショックです。どうぞ安らかにお眠り下さい。
鬼平展_H29.05.19撮影

鬼平犯科帳の誕生50周年を記念して、スカイツリーで開催されているアニメの鬼平展の初日に行ってきました。ついでにスカイツリーも初。(やはりツリーには上りませんでしたが。) 入ってすぐに池波正太郎さんの直筆原稿が展示されていたのは、とても興味深かったです(ここだけ撮影禁止)。あとは、アニメの原画や設定資料など、どちらかというとアニメ自体が好きな人向けの展示のような雰囲気。私的にはもうちょっと別の情報が欲しかった感じで、1,500円はちょっと高く感じました(あくまで私的にはという感想です)。でもせっかく行ってきたので、雰囲気だけでも、写真でお伝えしようと思います。鬼平展は、スカイツリーの下、東京ソラマチの5Fスペース634で5/28まで。

鬼平展_H29.05.19撮影

鬼平展_H29.05.19撮影

鬼平展_H29.05.19撮影

鬼平展_H29.05.19撮影

鬼平展_H29.05.19撮影

鬼平展_H29.05.19撮影

鬼平展_H29.05.19撮影

鬼平展_H29.05.19撮影

鬼平展_H29.05.19撮影

鬼平展_H29.05.19撮影

鬼平展_H29.05.19撮影

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2017.05.22 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【時】時代劇の話

【時】雲霧仁左衛門3

カテゴリ【時】:時代劇の話
~時代劇の感想、雑感、ニュースを書いて行きます。


ミニブログコーナー:今度の土曜日から火曜日まで、約半年ぶりに京都滞在が決定しました。神戸に用事があるので土曜日は主に神戸ですが、夜からは京都中心に滞在します。
先週、NHKの雲霧仁左衛門3が終了しました。(以前に書いた雲霧2の感想はこちら) 引っ越しで焼いたブルーレイは荷造りしてしまったので、記憶だけで書いています。

雲霧はやっぱり山崎仁左衛門に限るという話は、さておきまして、今回は初めて池波原案ということで、オリジナルストーリーを作ったあたり、とても勇気のある決断だと思いました。NHKいい仕事した!正直、当初はあれだけ綺麗に終わらせているものに、敢えて続編を作る必要があるのか、雲霧の最高峰(と私が思っている)山崎仁左衛門がしなかった領域に、踏み込んでしまっていいのか、はっきり言って蛇足としか考えられなかったのですが、見ていくうちに自分の内なる"この先を実は見たかった・・・"という気持ちが抑えきれなくなっていました。売られた喧嘩は買うというところからの再集結、若干小粒ではあるものの、異常なまでに使える特殊能力(声色を使える)を持った新小頭の三坪の伝次郎、因果小僧を踏襲した大工小僧七松と新メンバーも魅力的なものがありました。おかね・富の市のエピソードも生かされていて、以前からのファンは楽しく視聴することが出来ました。またもや雲霧を捕らえられない式部の立場はどうなるのかと心配もしましたが、不倶戴天の敵でありながら実は雲霧の一番の良き理解者であるという、ルパンで言う銭形のとっつぁん的な描き方でストーリー的に式部を救済できたことも良かった。

気になったのは、所々ストーリーに雑な所がありました。すぐに覚えているところで言えば、おかね・富の市の救出シーンとか、あんなに簡単に逃げられるのは、ちょっとできすぎな気がしました。柄本さん登場時から何か怪しいと思っていましたが、暁星右衛門の息子が藤堂藩医だというのも、もう一つ捻りが欲しいところです。もしそうならお頭の情報網にとっくに入ってるんじゃないかなあと思ってしまいました。七松の幼馴染が密偵というのも因果小僧の時に見たような気が・・・・それに磯部主膳があんな簡単に受け取り証文なんて書くかな。突っ込みどころが多かったかもしれません。

結局、なんだかんだと文句つけていますが、楽しい2月間を過ごすことができました。今クールはアニメの鬼平と雲霧とダブルの池波作品が時代劇ファンを楽しませてくれたと思います。ちなみに4は見たくないです。もうこれで終わりにしてほしい。夢のステージは1回で十分。これ以上やるのはホントの蛇足だと思います。どうしてもやるのなら、安部式部でスピンオフとか(笑) 

大雑把な感想になってしまいましたが、これで終わりにします。ありがとうNHK!そして石原さんもカメラマンとして参加されているのを拝見しましたが、松竹京都映画のスタッフの皆様も大変お疲れさまでした。

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2017.02.28 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【時】時代劇の話

【時】必殺仕事人2016  感想

どこかの政党のキャッチフレーズに”愛しているから黙ってられない”というのがありました。私はその政党は全く支持していませんが、気持ちはまさに”愛しているから黙ってられない” 勝手にファンも制作者の一部という精神のもと、今回も、失礼を承知で率直な感想を書き綴っていこうと思います。

まずは毎年、冒頭で語っておりますが、私の文章を初めて御覧になる方もいらっしゃるので、私の必殺に対するスタンスから。よく必殺は前期・後期に分けて語られることが多いのですが、私は必殺は後期から入ったこともあり、また時代劇は、歌舞伎や能のように様式美を楽しむのもありだと思っているので、その要素の強い後期派を自認しています。もちろん、ファン歴33年ではありますので、前期と呼ばれる必殺を見て、その奥深さも十分理解しております。ただし、よく後期派というと馬鹿にされることもあるので、敢えて後期派を強調して名乗っている次第です。簡単に言えば、後期が好き・でも前期も面白い!という立場です。ちなみにどこから後期かという議論については、きりよく”新必殺仕事人”からと考えています。

上記のような考え方から、私は2007以降の必殺を”新後期”とよんでおります。ジャニーズ主体の必殺はもはや必殺ではないという方もいらっしゃり、その気持ちも十分理解できるのですが、私は、地上波で時代劇が激減している中、”新後期”が続いていることを、とても感謝しています。続いていかなければ、悪口だっていうことさえできなくなってしまうのですから。ジャニーズ、ジャニーズといっても、東山さん、松岡さんも十分ベテラン俳優です。
”金を貰って人を殺すのが仕事人、そうでなければ只の人殺し”という世界観と平尾昌晃先生の音楽世界さえ守って頂ければ、新後期、これからもずっと続けて欲しいと思います。

それを踏まえて、今回の感想ですが、正直、途中までは1時間で終われる内容だと思ってました。剣劇人でシリーズ終了後、2回目のスペシャル”主水、夢の初仕事”を見た時のガッカリ感のような気持ちです。結城の描写が妙に長く、展開もモタモタしている感じ。ところが、河原崎に与えられた三択あたりから俄然、面白くなって来ました。あそこで私は三つ目の選択は”死だ!”ということで、河原崎は殺されるものだと思っていました。そして最終的に朝比奈は仕置され、お絹は結城と仲直りして大団円というありきたりな結末を予想していたのです。ところが河原崎は金と立身出世の両方を選ぶ。しかも”いくら欲しい”問われて、目の前に出された"全部"と言い放つ。木村忠吾でもなくあまちゃんのパパでもない、笑顔の下に何か隠し持っているかのような、尾美さんの妙に底の知れないキャラが十二分に発揮されていたと思います。人間の隠し持つ生々しい欲望を最後まで見せてくれたことが今回のMVP。しかも途中で悪から脱落せずに、しぶとく生き残って最後に仕置されるまで行く。ここでも私は、結城が殺されるシーンで、動揺する描写があったことから、河原崎も朝比奈にも殺されるものだと思っておりました。あの場合、通常の1時間ものの時代劇だと、悪人が途中改心するけれど、それまでに悪いことしすぎてる、でもお裁きで獄門にするのもかわいそうということで、ストーリー上止む無く、殺されて途中退場というパターンなんですが、最後まで悪に加担させ、仕置の的まで行くというストーリーは秀逸。今回、結城が死ぬのも全く予想していませんでしたので、想定外の展開が面白さの一つでした。家族全員でくず餅のくだりは死亡フラグ立ちまくりでしたが。

仕事料は、久保田磨希さんのキャラから無理(失礼!)だと思うんですが、お絹でもよいから、吉原に身を売って作って欲しかった。もし私が描いたなら、はつが何らかの形で裏を知り、お絹たちが止める中、仇討ちに行く。その時に母がもし戻らなければ3番筋に頼みに行きなさいと言い残す。案の定、返り討ちにあい、子供達も秘密を知っているのではということで全員虐殺、お絹が瀕死で涼次のもとに向かい、恨みを晴らしてほしいとこと切れる。仕事料は涼次のあの前金25両。三番筋の下りが出てこなくなりますが、いかがでしょう。おそらく、結城家のあの結末は制作側でも議論があったのではと思います。しかし地上波のゴールデンでは、あの結末でないと今の不寛容社会では、必殺であっても受け入れられなかったかもしれませんね。ここはやむを得ないところかと思います。もしかして初めからそうさせないための久保田さんのキャスティングか?

仕事シーン、リュウに進之助は明らかに無茶だと思いますが、ステップアップのために涼次のサポート付であえて対峙させたと解釈しています。(そういえば的分けという言葉は初めて聞いた気が) 結果的に涼次はサポートはしませんでしたが。リュウが勝てたのは偶然の賜物、綱渡り的な勝利でした。小五郎チームは白兵戦の仕事人ばかりで援護型(ひも系)がいないので、ここは勇次、竜に続くひも系が欲しいところですが、涼次とかぶるんですよね。それにしても寺島さんの武人肌の狂人は素敵だった。自分を慕う幼馴染でも躊躇なく殺す殺人狂ですが、ラストは”やるなぁ”と自分を倒した相手を讃えて、笑顔で死ぬのは鳥肌モノでした。

今回、エンケンさんのエピソードが少ないのは残念でした。前回を引き継いで、仕事人であることへの葛藤がどうなったのか見たかったのですが、今回の出演シーンが少なかったのは、大河の影響のようです。また仕置シーンで前回不評だったアニメ入ってました。私は若干、見慣れた感もしてきたのですが、皆さんどうなんでしょうか?またエンケンさんの殺しのテーマは仕業人の”いざ行かん”に固定のようです。前回のお宮、仕業人の剣之介夫妻のエピソードがオーバーラップしてファンには嬉しい限りです。
あと音楽で言えば、小五郎が奉行所で結城の死を切腹で片付けようとしたことを、暗に抗議するシーン。あの理不尽さに仕業人のナレーションの曲を当て、音楽でも表現したのは本当にいい仕事だと思います。これも鳥肌が立ちました。ファンなら心の中で、宇崎竜童さんの”この世の川を見てごらんな。石が流れて木の葉が沈む、いけねえなぁ”のセリフが蘇ってきたはずです。
10/2追記:読者のご指摘で気づいたのですが、今回、陣八郎が妙にドライだったのは、前作のエピソードのせいでそうなったとも考えられるわけで、撮影時間の少ない中、前作を生かす最大限の表現だったかもしれませんね。

安田さん、ネットでは菅貫さん、岸田森さんの再来とまで書かれていました。私は加えて佐藤慶さんも含めたいです。”下町ロケット”の開発部長しか知りませんでしたが、あの蛇のようなヌメッとした雰囲気は余人には出しがたい。結城に”申し訳ないが介錯は無しということで”と言い放つところに特に残虐性を感じました。

良くなかったと思うところは、前述しましたが、前半、結城のくだりが多くて妙にテンポが悪かった。でも結城が死ぬ展開ならこれはやむを得ないかとも。また全般的にセリフ多すぎと感じました。冒頭の仕事シーンはお菊の説明入れない方が、締まったと思います。冒頭を仕事シーンから始める手法は、緊迫感が増すので、しょっちゅう使えないだけにもったいない。ラストの仕置シーンも涼次、小五郎セリフ多すぎです。特に小五郎のシーンは、あれだけ最初にしゃべってしまうと、最後の朝比奈の”せめて武士らしく”が生きてこない。またこれは個々人の解釈の違いになると思うのですが、今回、小五郎の最後の一太刀は怒りの鉄槌だとすると、前回、裏がばれたら妻でも子でも殺すとお菊に評されていた冷静冷徹な面とのズレがでてくるような気がします。それもあってなおさら、仕置は無言でクールに、そして、”せめて武士らしく” ”都合のイイこといってんじゃねえよ”の終わりが良かったのではと思ってしまいます。なんだかんだ言っても主水は、仲間と家族に一片のの愛情は持ちあわせていた、主水と差別化するには、小五郎が主水以上に冷静冷徹であることが存在意義になるのではないでしょうか。こうとふくの立ち位置も若干変わってきているようですので、小五郎のキャラ設定には十分注目していきたいと思います。

リュウは何となく成長の形跡は見えただけに、”新米なもので”は蛇足なような気がしました。回数としては3回目ですが、もう3年目です。ある程度、必殺に爪痕は残せていると思うので、若干、知念くんが可哀そうな気も。ただ”なんで助けてくれなかったんですか”というセリフでまだまだな所を残してくれたのは今後の伸びしろです。今のところの貸しは10年後には、一人前の仕事人になって返してほしいですね。

現代風刺の面では中途半端だったですね。グループアイドルに触れたいのか、JKビジネス?に触れたいのか、よくわからず、その辺りは今一つでした。

最後に全体で感じたことです。前回もそうでしたが、寺田さんの脚本は時代劇経験が必殺以外ほとんどないからだと思いますが、今回も時代劇のリアル感が希薄でした。時代考証じゃなく、時代劇のリアルです。武家の娘をお絹ちゃんとは呼ばないし、結城家もあれじゃまるで町人の家です。お給金も不自然ですし、そもそも原則、武士も打ち首とかになりません。そこが最後まで気持ち悪かつたです。ストーリーが良かっただけにもったいなかった。
今回も言いたい放題でABC、テレ朝、石原監督を始めとする松竹の皆様、出演者の皆様、本当にお疲れさまでした。来年も楽しみにしています。

追記:スクリプターに野崎さんの名前が出るとなぜか温かい気持ちになるのは私だけ?

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2016.09.30 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【時】時代劇の話

【時】『必殺仕事人2016』放送まであと少し

必殺仕事人2016の放送まであと数時間。今、新幹線の中なのでリアルタイムでの視聴に間に合うか若干不安ですが、今回のキモは陣八郎でしょうね。前回の彼の葛藤を今回に活かせているかどうかだと思います。脚本が同じ寺田さんなので大丈夫かとは思うのですが、その辺しっかり描いて欲しいです。エンケンさん、今年度の大河で優柔不断な上杉景勝という、非常に斬新な役所を好演されているので、超期待しています。但し、仕置シーンの変なアニメは絶対やめて。

今回、ほとんど事前情報を入れてませんが、寺島さん期待です。寺島さんも大河の出浦昌相とジュウオウジヤーの真理夫さんと今年は両極端な役を演じているので面白そう。仕事人であるようなことを匂わせてる感じですがどうでしょうか。涼次と対決はあるのでしょうか。

鬼平の木村忠吾やあまちゃんのパパのイメージで好人物の印象が強い尾美としのりさん、今回は悪役のようですが、どんな悪役ぶりを見せてくれるのかも楽しみです。

リュウ役の知念君、まだまだなのはわかってます。君のまだまだぶり、私は出世払いで返してもらうつもりです。将来、殉職することがあったら、小五郎に『この仕事は高くつきやがった』と言わせられるように励んでください。暖かい目で見ている古参のファンもいるんですよ。

今回、女の子が複数で踊ってるようなシーンがありましたが、現代のグループアイドルかなんかの風刺でしょうかね。

放送まであと少し。今年の必殺、みんなで楽しみましょう。石井さん、終わったら反省会もしますよ。

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2016.09.25 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【時】時代劇の話

【時】必殺仕事人2015 感想

カテゴリ【時】:時代劇の話
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ミニブログコーナー:現在なかなか多忙の上に、書きたいことがたくさんあったので、必殺仕事人2015のコメントが今日になってしまいました。次回からは、たかせ会館の話の続きを描いていきます。
まず初めにいつも通り、私の新・後期必殺へのスタンスから。私はジャニーズ主体だからということで新・後期を否定していません。むしろ、このように時代劇に厳しい状況の中で必殺を続けてくれているということに、心から感謝しています。本当に必殺の流れが断たれてしまったら、新作を批判することさえできないのですから。"金を貰って人を殺すのが仕事人、貰わなければただの人殺し"という必殺の世界観と平尾昌晃先生の音楽世界を守ってくれれば、私はそれで充分に満足です。以上を踏まえて、今回の必殺、若干小さくまとまっていた感はありますが、前回ほど抵抗なく楽しく視聴することが出来ました。都の商売人さんがおっしゃるように、楽しんだもの勝ちです。

今回は改めて"仕事人のプライド、覚悟"がストーリーの核になっていたような気がします。もちろん、これを必殺の上っ面をなぞっただけ、必殺とは似て非なるものと批判する方々いるのもわかっています。ただ、ここまで愚直に必殺の世界観を教科書通りに描いているのは、原点回帰の意味でも素晴らしいと思います。
●土門組の仕事からさらに大きな仕事を探り出そうとする陣八郎に対し、小五郎の"世直し義賊を気取るつもりか"、"この裏稼業、世の為、人の為にやってるわけじゃねぇんだ。"
●前半の威勢良さから一転、お宮を斬られて腑抜けのようになる陣八郎。妻の供養をしない陣八郎をなじる涼次に対し"そんなに情にもろくてよく裏稼業やってこれたな"と陣八郎
●縁切り寺の仕事に、妻の敵討ち目的で参加する陣八郎に対し、逆に"情で動けば情に流される。と"涼次。
●さらに"金はいらねぇや"という陣八郎に対し、リュウの"やるならお金はとるべきです。じゃないと仕事とは言えない。ただの憂さ晴らしのための人殺しになる。"
●義母や妻に裏稼業がばれたら小五郎はどうするのかと尋ねる陣八郎に対し、お菊が"その時は迷わず二人とも殺しちまうかもね。"
必殺独自の世界観を、陣八郎という人間を通して見事に表現していました。一見、豪快でキャリアのある仕事人でも、結局は弱い一人の人間でしかなかった。まだ未熟な若者にさえわかっている、"金を貰って人を殺す"という最低限の歯止めを、頭に血が上ると忘れてしまう。仕事人は正義の味方でもスーパーマンでもなく、死ねば地獄に落ちるしかないただの人ということが一貫してストーリの根底に流れていたことは、注目すべきことと思います。想像になってしまいますが、陣八郎が、雉沢の殺しから外されたのは、感情に流されて仕損じる恐れがあり、小五郎が外させたのでしょう。この措置に対する陣八郎の思いは如何にと思いますが、お菊の小五郎なら二人とも殺しちまうのセリフのあとの、陣八郎の沈黙に、小五郎に対する、彼の仕事人としての強い敗北感を感じました。確かに、必殺仕事人2009第10話"鬼の末路"の最後で"俺は頼まれてねぇ"と、涼次の仕事を見てしまった依頼人を一刀のもとに斬り捨てた小五郎なら躊躇なく、こうもふくも斬ることができるでしょう。なお、今回エンディングがやや冗長な感がありましたが、お菊のこのセリフでスパッとで終わらせた方が、凄味があって良かったかもしれません。

余談になりますが、元とらの会会長の山田誠二氏が描いた藤田主水の最期は次のような脚本でした。
~裏稼業が発覚し奉行所にせんとりつを人質に取られた主水は、仲間の反対を押し切り二人の救出に向かう。せんは奉行所の拷問により絶命、りつは主水の裏の顔を知り、主水を刺して自害、深手を負った主水は捕り方に囲まれながら役宅の前で息絶える。~
この脚本は映画化前提で平成4年にスタートしましたが、残念ながらお蔵入りとなったそうです。是非、この壮絶なストーリは映像で
見てみたかったです。今回のお菊のセリフでこのエピソードを思い出しました。

白昼堂々、お宮が技の一つを見せてしまうシーン。自分の髪で相手の首を絞めるというのは、ブラウン館の蜘蛛の手のお時以来かと思いますが、主水さんいたら、怒られているはずです。前にも確か涼次も怒られていました。解釈としては、それほど陣八郎を守りたかったということも考えられるわけで、何とも言えませんが、あの技はスマートでなかなか良かったと思います。お宮の土門組での仕事シーンもバレエのような動きも素敵でした。琴の爪も得物にしてましたが、殺し技が分散してしまってそれぞれが薄い印象になってしまった感も否めませんが、まあそれはそれで良しとしましょう。

陣八郎の殺しのCGは蛇足です。あのレベルならない方が良い。せっかく最後まで陣八郎の殺しを見せなかったことが台無しになりました。瓦屋というと、必殺史上、THE HISSATSUの芦屋雁之助夫妻、橋掛人の萬田久子夫妻の瓦投げが連想されましたが、エンケンさんの"コツンと叩く"というコメントだけ聞いていたので、とても期待していました。メリケンサックで頭蓋を切り裂き、最後に一叩きで破壊というのは、面白いと思いますが、最後があんな漫画チックなのは・・・本当にもったいない。ただ、陣八郎の仕事シーンのBGMが仕業人の"いざ行かん"だったのは、赤井剣之介夫妻を念頭においての選曲でしょう。Good Job!

前回もそうでしたが、脈々と受け継がれてきた時代劇の常識、約束は守って欲しい。時代考証を正確にというのではなく、寺社奉行関連が明らかにおかしい。寺社奉行が"江田島兼良"というのも・・・。寺社奉行は通常どの時代劇でも○○守でしょう。あと、町方が寺社奉行の依頼で動くというのも変です。町方は寺社にノータッチという原則は描かれているのに。またこれは必殺だけではないですが、いちいち人名にテロップだすのもやめてほしい。

お菊が小五郎に、陣八郎を説明するシーンで"あたしらと同じ裏稼業もんさ"と云ったところがありましたが、ここは"ご同業さ"であって欲しかった。これは単に私が山田御大のこのセリフが好きだからでもあるのですが。

せっかく、悪役で竹中直人さんキャスティングしたのに活かしきれていなかった気がします。津川シリーズばりの怪演が見たかった。逆に女衒の梅助、あれはマツコ・デラックスさんのイメージでしょうか。殺される前のシーンでは多少、人がよさそうな感じでしたが、キャラクター的にはインパクトがあって面白かったと思います。

リュウについては触れないわけにいかないでしょう。知念君の"まだまだ板についていない"感は多分に感じますが、役と共に役者が成長することに期待しています。ただし"仏の道からも人の道からも"のような説教臭いセリフはまだ早い気が・・・しかし2回目の登場でベテランの仕事人相手に"やるならお金はとるべきです。"と言い切ってしまうところに、将来性を感じてしまいます。ちなみに西順之介は、仕事人3第2話では、潜入した湯女風呂でライデン瓶による感電事故で大騒動を起こしたあげく、仕事は試験勉強のために休んでいます。

CMも含めて必殺と思っていますが、スポンサーがORIHIRO、FUKUYA、タケモトピアノと地方企業が入っているのが、実に必殺っぽいです。小林製薬は金曜10時の時も提供していた覚えがあります。毎回ブルーレイ買うんですが、これだから初回放送時の録画保存もやめられません。

今回も言いたい放題で、石原監督はじめ、松竹京都映画のスタッフの皆様には大変申し訳ありませんでした。なんだかんだ言っても楽しんでますので、次回以降も宜しくお願い申し上げます。

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2015.12.02 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【時】時代劇の話

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