【動】下鴨神社の申

カテゴリ:【動】京都の動物~京都の街の動かない動物たち、つまりオブジェとしての動物を取り上げます。


ミニブログコーナー:もう亡くなられてしまいましたが、必殺というか京都映画の大部屋俳優さんではおなじみのおじいちゃん、山内八郎さん、この間、必殺仕事人73話"断絶技激走! 一直線刺し"で名前がクレジットされていることを発見しました。名前が載っているのみたの初めてでちょっと嬉しかったです。75話"訴え技火だるま身替り消し"の21:50辺りでは、僧侶役でカツラをかぶっていない姿を見ることができます。
下鴨神社・申屋(さるや)_H28.03.03撮影
申屋(さるや) H28.03.03撮影

京都の動物、今回も"さる"のお話。そういえば今年は申年でしたね。下鴨神社に申がいるというので、桃の節句の流し雛の帰りに寄ってみました。申がいるのは南口鳥居の近く、申屋という茶屋です。

下鴨神社・申屋(さるや)の暖簾_H28.03.03撮影
申屋の暖簾 H28.03.03撮影

申屋は下鴨で人気を誇る、あずき処宝泉堂が運営するお茶屋です。2011(平成23)年の5月にオープンしました。店の入り口の暖簾には早速、染め抜かれた申の姿が。

下鴨神社・申屋(さるや)の暖簾_H28.03.03撮影

申屋の暖簾_H28.03.03撮影

烏帽子をかぶり、御幣を持った申です。そういえば新日吉神社の狛猿も、烏帽子をかぶったり御幣を持ったりしていました。

下鴨神社・申屋(さるや)の申餅_H28.03.03撮影
申餅 H28.03.03撮影

今回の目的は、こちらの和菓子。数年前に140年振りに復活したという申餅です。小豆のゆで汁でついた粒餡の餅。明治初年までは葵祭の期間中の申の日に神前に供えられていました。薄いピンク色は"はねず色"といって、明け方の一瞬、空が薄茜色に染まった時の色で、命の生まれる瞬間を表しているそうです。

下鴨神社・申屋(さるや)の申餅_H28.03.03撮影
申餅 H28.03.03撮影

申餅を食べることで、体を清め、元気を頂き無病息災に過ごせるのだとか。神職が祭礼の期間中、禊のために飲むというまめ豆茶という黒豆茶付のセットで500円です。味は特段、特徴があるわけではないのですが、ちいさい餅が二つなので、ちょっと一休み程度には適当な分量です。

下鴨神社・申屋(さるや)の店員_H28.03.03撮影
申屋(さるや)の法被_H28.03.03撮影

店員さんの茶色の法被にも、申の姿が染め抜かれていました。

下鴨神社・言社_H26.06.07撮影
下鴨神社・言社 H26.06.07撮影

ちなみに下鴨神社の中門内には十二支を祀る、言社(ことしゃ)という七つのお社があります。こちらは申と辰を祀る三言社(南社)です。申年の方は御参拝されてみてはいかがでしょうか。
さるや宝泉:
京都府京都市左京区下鴨泉川町59下鴨神社境内
075-781-0010

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2016.05.02 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【動】京都の動物

【動】柳小路のお狸様

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ミニブログコーナー:大学の先輩がやっているライブバーのイベントで、「いい女研究会」というのがあるんですが、今度、ちょっとしたきっかけでそれに参加することになりました。お題のジャンルの女性にランキングを付けながら、ただ酒を呑むというだけの会なんですが、今回のお題は女子アナ。魂は京都人の私は当然のことながら、KBS京都のなごみん(海平和ちゃん)を推すことに決めています。
柳小路_H28.03.01撮影
柳小路 H28.03.01撮影

今回ご紹介するお狸様は、錦天神の裏にある柳小路通りにおわします。市内の中心部ではありますが観光名所ではないので、柳小路通りの名前は聞きなれない方も多いことでしょう。柳小路通りは、当ブログで先日ご紹介した天然温泉のあるスーパーホテルの真正面から南へ下る全長60m、幅2mほどの短い路地です。スーパーホテルのある北側の入り口には、通りを挟む形で喜の屋と味乃屋という2軒のお好み焼き屋があります。

八兵衛明神_H28.03.01撮影
八兵衛明神 H28.03.01撮影

入口は昭和の香りがしますが2軒ほど抜けると、町屋風になり今っぽいのおしゃれな感じの建物になります。50mほど進むと、左側に小さな八兵衛明神の社が現れます。

狸の置物_H28.03.01撮影
狸の置物 H28.03.01撮影

鳥居の向こうに置かれているのは、信楽焼の大小八つの狸の置物です。それぞれが、商売上達・招恋・幸福満々・成績良好・心身健康・金運最高・勝運良調・家内安全のご神徳を持っているそうです。たいていの願いは叶えてくれそう。八というのは八兵衛と信楽焼の狸の八相縁起に掛けられています。

八兵衛明神_H28.03.01撮影
八兵衛明神 H28.03.01撮影

この周辺は、かつて歓喜光寺という寺の境内で、六兵衛、七兵衛、八兵衛という狸が住んでいたと伝わっています。明治初年の京都市街の開発に伴い歓喜光寺は山科に移転してしまいましたが、その中の八兵衛狸を祀ったのがこの八兵衛明神です。

はちべー_H28.03.01撮影
はちべー H28.03.01撮影

八兵衛の名はお隣の肉割烹の店の名前にも使われています。「御二九と八さい はちべー」という店名は"おにくとやさい はちべー"と読みます。現在はこちらのお店が、八兵衛明神を管理されているそうです。

八兵衛長屋_H28.03.01撮影
八兵衛長屋 H28.03.01撮影

八兵衛明神の前の建物は、八兵衛長屋の名がついています。今っぽい感じのそば屋、アクセサリーや和紙の店など5軒の店があります。

柳小路_H28.03.01撮影
柳小路 H28.03.01撮影

八兵衛明神から北(スーパーホテルの方)を向いてみました。八兵衛明神の隣にはかつて大きな柳があり、それが柳小路の名のもとになったそうです。

柳小路_H28.03.01撮影
柳小路 H28.03.01撮影

八兵衛明神から南を見た風景です。この先を道なりに進むと、四条通りのみずほ銀行の脇、四条河原町の交差点のすぐそばに出ます。

スーパーホテル外観_H28.03.01撮影
スーパーホテル H28.03.01撮影

六兵衛明神は、映画館のあった京極東宝ビルの事務所に祀られていましたが、同ビル取り壊しで一旦、錦天満宮に預けられ、現在は同じ場所に建てられたビル内のスーパーホテルの事務所に祀られています。宿泊した際に尋ねてみましたが、セキュリティの関係で見学はできないとのことでした。

MATSUONTOKO_H28.03.01撮影
MATSUONTOKO H28.03.01撮影

七兵衛明神は、スーパーホテルの隣の新京極公園に祀られていましたが、空襲を避けるため、すぐそばにある丸二食堂が引き取りました。丸二食堂のあった場所には現在、カフェがあり、こちらの大家さんがご自宅で祀っているそうです。(大家さんが丸二食堂の方かは不明)
八兵衛明神:京都市中京区中之町(地図(隣のはちべーのHP))


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2016.04.30 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【動】京都の動物

【動】見ざる聞かざる言わざるに+1"ざる"

カテゴリ:【動】京都の動物~京都の街の動かない動物たち、つまりオブジェとしての動物を取り上げます。


ミニブログコーナー:GWの休みが、突然1~5日までになりました。先斗町で飲みたいので、2日に京都に行くのは変わりませんが、また変わるかもしれないのが怖いなあ。何とか無事に仕事が週末まで進行しますように。
今回の記事は目的物が撮影禁止だったので、記事としては色々とバランスが悪いと思うのですが、是非紹介したいなと思ったので取り上げてみました。

尊勝院・粟田神社の鳥居_H28.03.02撮影
尊勝院・粟田神社の鳥居 H28.03.02撮影

今回訪問したのは、尊勝院というお寺です。地図上では粟田神社の南側になるのですが、行き方が若干わかりづらいので、写真でご説明しようと思います。まずは粟田神社の鳥居に向かって右へ進みます。

尊勝院・粟田山荘への道_H28.03.02撮影
粟田山荘への道 H28.03.02撮影

最初の左へ折れる道へ入っていきます。正面には、ホテルオークラの別邸、粟田山荘が見えます。

尊勝院・粟田山荘の脇_H28.03.02撮影
粟田山荘の脇 H28.03.02撮影

粟田山荘に突き当ったら左に折れ、あとはこのまま道なりに、粟田山荘の脇を登っていく形で進んでいきます。

尊勝院・参道から見える風景_H28.03.02撮影
参道から見える風景 H28.03.02撮影

坂は軽くきつめな感じです。ある程度上がると、眼下に見えるのは平安神宮の大鳥居です。東山を登っているのが実感できます。

尊勝院・参道から見える本堂_H28.03.02撮影
参道から見える本堂 H28.03.02撮影

普通に歩けば、粟田神社の鳥居の前から2,3分で、石段の上に尊勝院の本堂が見えてきます。

尊勝院・本堂_H28.03.02撮影
本堂 H28.03.02撮影

尊勝院は、京都市街を一望できる将軍塚を飛び地境内に持つ天台宗、青蓮院の塔頭寺院です。天台宗中興の祖、元三大師(良源)を本尊としています。建物は本堂のみですが、この本堂は豊臣秀吉による文禄の頃のものだとか。今回、"京都の動物"の"猿"でピックアップしていますが、八坂庚申堂、山之内庚申堂とともに京都三庚申の一つです。常時、人がいらっしゃらないようなので、内部見学時は予約された方が無難と思います。(予約は青蓮院へ電話しました。)

尊勝院・貼り紙_H28.03.02撮影
貼り紙 H28.03.02撮影

三猿で知られているのは"見ざる、聞かざる、言わざる"ですが、こちらではさらに加えて"思わざる"の四猿の像が祀られているのです。これは元三大師が詠んだ「見ず聞かず言わざる三つのさるよりも 思わざるこそまさるなりけれ」を像にしたもの。事務所にお声を掛けると、待っていて頂いた尼さんが本堂の一番奥、向かって左側に安置されている四猿を見せて下さいました。なんとこの猿は最澄の作とも云われているそうです。堂内は暗いので懐中電灯で照らしながら説明して頂きました。

尊勝院・新聞記事_H28.03.02撮影
新聞記事 H28.03.02撮影

写真を撮ることができないので、わざわざ事務所から持ってきてくれた、今年の産経新聞の記事の写真を利用させて頂こうと思います。

尊勝院・新聞記事_H28.03.02撮影
新聞記事 H28.03.02撮影

本堂の庚申像の厨子の前にオス4体、メス4体、合わせて8体の猿の像が祀られおり、着せられているチャンチャンコもオスメスで色や模様が異なり、(カラー画像) 乳首や股間もオスメスで違います。高さは25センチほど。ちなみに庚申信仰とは、庚申の日に人間の体の中にいる"三尸(さんし)の虫"が人の寝ている間に、その人間の罪を天帝に告げに行くので、その日は眠らずに皆が集まって過ごすことで、猿は三尸の虫を食べる庚申(青面金剛)の使いとされています。

尊勝院・新聞記事_H28.03.02撮影
オス猿(向かって右側) H28.03.02撮影
尊勝院・新聞記事_H28.03.02撮影
メス猿(向かって左側) H28.03.02撮影

面白いことにオスとメスではポーズが違います。
見ざる・・・オスは両手で目隠し、メスは片手
聞かざる・・・オスはぴったり耳をふさぎ、メスは少し離している(ふさいでいるふり?)
言わざる・・・オスは両手で口をふさぎ、メスは片手
思わざる・・・オスは片手を膝に、メスは両手で腹を押さえる

案内して頂いた尼さんによると、女性の場合は子育てなどのために、ある程度情報が必要なため、完全にシャットアウトをしていない、両手で腹を押さえているのも、腹に納めるという意味があるのではないかということでした。ある意味では、女性の強さやしたたかさを表現しているのではないでしょうか?

四猿の像は今年の干支にちなんで、年内いっぱい公開されているそうです。
尊勝院:
京都市東山区粟田口 三条坊町70(地図
075-561-2345(青蓮院)
要予約・拝観料300円


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2016.04.27 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【動】京都の動物

【動】仁王門を固める2頭の狛犬

カテゴリ:【動】京都の動物~京都の街の動かない動物たち、つまりオブジェとしての動物を取り上げます。


ミニブログコーナー:初めてテレビ東京の"釣りバカ日誌"見たけど面白いなあ。でも金八好きの私にとっては、今回の第1話で、金八第7シリーズの狩野伸太郎と金八が共演したことで胸がいっぱいです。それにしても濱田岳クン、今度は必殺に仕事人役で出て欲しい。得物はシンプルに長ドスとかどうでしょうか。仕事屋稼業の政吉みたいな感じ。きっといい芝居すると思うけど。
五条坂_H27.09.09撮影
○○○の参道 H27.09.09撮影

今回は、京都に行ったことがあるほとんどの方が見たことがあるはずのものがテーマです。それがあるのはこの石畳を登った先になりますが、このブログを見ている方なら、きっとどこだかおわかりでしょう。

清水寺・仁王門_H27.09.09撮影
清水寺・仁王門 H27.09.09撮影

ハイ、清水寺で正解です。参道を登りきったところにある、仁王門の石段の下に控えている狛犬が今回の話の主役です。この狛犬は明治時代に寄進されたものだそうですが、何か普通の狛犬と違うことに気づきませんか?

仁王門前の狛犬_H27.09.09撮影
仁王門前の狛犬 H27.09.09撮影

こちらが向かって左側の狛犬。裏側の台座には、音羽婦人会との銘が刻まれています。口を大きく開いた阿形(あぎょう)の狛犬です。

仁王門前の狛犬_H27.09.09撮影
仁王門前の狛犬 H27.09.09撮影

こちらが反対側、向かって右側の狛犬。裏の台座には"清水普門会"の銘が刻まれています。口を大きく開いた阿形(あぎょう)の狛犬です。あれ・・・?

仁王門前の狛犬_H27.09.09撮影
仁王門前の狛犬 H27.09.09撮影

そうです。普通の狛犬は片方が口を開け、片方が口を閉じているという阿吽(あうん)の形をとるものなのですが、清水寺の狛犬は両方が阿形をとっているのです。阿々(ああ)の狛犬といったところでしょうか。これは全国的にも非常に珍しいもので、清水寺の七不思議の一つになっています。

仁王門前の狛犬_H27.09.09撮影
仁王門前の狛犬_H27.09.09撮影

公式HPによると、東大寺の南大門裏にある狛犬(こちらも阿々)をモデルにしたためこのようになったそうです。また後付けのような気がしますが、お釈迦様の教えを大声で伝えるために両方とも口を開けているという説も。ちなみにwikipediaによると狛犬は通常、無角の獅子と有角の狛犬とが一対だそうなので、正確に言えば、清水寺は犬ではなく獅子ということになりますね。京都観光では定番の清水寺ですが、次回行かれた際は注目してみて下さい。
清水寺:京都府京都市東山区清水一丁目294(アクセス/公式HP)
編集記録:H27.11追記

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2015.10.25 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【動】京都の動物

【動】都の猿~京都駅すぐそばの猿寺

カテゴリ:【動】京都の動物~京都の街の動かない動物たち、つまりオブジェとしての動物を取り上げます。


ミニブログコーナー:サザンの東京ドーム、5/23が当選しました。好きすぎのあまり、逆に30年近く怖くて見に行けなかったサザンを初めて見た2013夏の神戸。あまりの衝撃にWOWOWで見るまでオープニングの記憶が全くありませんでした。31年ぶりの紅白出演に立ち会えた2014年の年越し横浜アリーナ。バックステージだったのを悔んだけど、それがかえってラッキーで桑田さんとハイタッチできたのは一生の思い出です。早くも私的には3回目になりましたが、2015年の東京ドームは、一体どんなサザンが見れるのでしょうか?
今回は、京都駅の近くで"都の猿"を見ることができるというお話です。本当に京都駅のすぐそばなので、新幹線待ちの時間にも立ち寄ることもできます。

京都駅前のファミリーマート前_H26.12.07撮影
京都駅前のファミリーマート前 H26.12.07撮影

JR京都駅を中央口(京都タワーのある方)から出て、バスターミナルを屏風状に囲んでいる3つのビルに沿って右へ右へと進みます。駅前を走る塩小路通りに出る手前にファミリーマートがありますが、ファミリーマートの看板の少し先にある小さな看板に注目です。

正行院の案内板_H26.12.07撮影
正行院の案内板 H26.12.07撮影

看板に書かれている、"わがた地蔵""さる寺・正行院"が今回の目的地です。このまま矢印の通りに進むと最初の路地を右へ入る形になります。


ファミリーマートのあるビルとメルパルクの間を入って行っても大丈夫です。地図を見て頂ければ場所がわかって頂けると思います。ヤフーの地図にも"猿寺正行院"と表記されている所に注目して下さい。(所在地:京都市下京区東洞院通塩小路下ル東入)

わがた地蔵堂_H26.06.07撮影
わがた地蔵堂 H26.06.07撮影

どちらから行っても、わがた地蔵堂の前に出ます。正行院のもう一つの名前はわがた地蔵です。かつて、牛馬の通行を容易くするために竹田街道に敷かれた石を、輪形の石と云いました。わがた地蔵は輪形の石として土中にあったところ、若山という信心深い者の夢枕に立ち、衆生済度のために掘り起こして欲しいと告げ、掘り出されたものです。ちなみにわがた地蔵の灯火には、以前に紹介した650円ランチのいいむらさんや、ラーメンで有名な第一旭、新福会館の名前がありました。

正行院のキャラクター_H26.12.07撮影
正行院のキャラクター H26.12.07撮影

地蔵堂の前の注意書きの看板、キャラクターはもちろん可愛らしい猿です。良く見るときちんと手をあわせています。

正行院の山門から_H26.07.15撮影
正行院の山門から H26.7.15撮影

正行院は比較的小さなお寺ですが、創建が戦国時代の1538(天文7)という浄土宗捨世派の古刹で、開山は円誉上人によるものです。(通常、10時から16時までは山門が開かれているようですが、拝観は事前に申し込みが必要。)ただ、今回の"猿"は、門が空いていれば外からでも見学することが出来ます。正行院が、"さる寺"とよばれるのは次のような由来があります。

完又十郎という猟師が北山で大きな猿に出会った。弓矢で狙う又十郎を前に、猿は首の輪を引っ張りながら拝む。驚いた又十郎が「その首輪をよこせ。命は助けてやる」と言うと猿は首輪を置いて逃げた。首輪の中には竹の皮に包んだ紙切れがあり、何やら字が書いてある。又十郎が、道で坊さんに意味を尋ねると、字は円誉上人が書いた「南無阿弥陀仏」の名号だという。
 坊さんが言うにはこうだ。北山に庵(いおり)を結んでいた円誉上人は、動物をかわいがっていた。ある日、一匹の猿が上人のために自然薯(じねんじょ)を採ろうとして、がけから落ちて命を落とした。上人は猿を弔い、来世には人間に生まれ変わる仏縁を願い、山にいたほかの猿たちの首にお守りをつけてやった。この話に、殺生を重ねてきた又十郎は改心し、正行院の住職だった上人の弟子になった。"京都新聞 ふるさと昔語りより"
正行院の猿_H26.07.15撮影
正行院の猿 H26.07.15撮影

門の外から中をのぞくと、本堂の前に子供を抱いた猿、その前に頬杖をついた白い猿の像が置かれているのがわかります。

正行院の親子猿_H26.07.15撮影
正行院の親子猿 H26.07.15撮影

子猿を抱いているのは母猿でしょう。とても穏やかな表情ですが、子猿をしっかりと抱いているその姿は、母親の慈愛とともに我が子を守る強さがあふれているように見えて、こちらも優しい気持ちになってきます。

正行院の白猿_H26.07.15撮影
正行院の白猿 H26.07.15撮影

下の白猿は頬杖をついてどこか遠くを眺めています。どこかのんびりしたその表情は、時間が経つのを忘れてしまっているかのようです。

正行院山門_H26.06.07撮影
正行院山門 H26.06.07撮影

正行院の本堂内には、膝の上に猿を乗せた円誉上人の像や500体以上の猿の人形があるそうです。実は昨年の夏、ハガキで本堂内の拝観を申し込んだのですが、ご住職が亡くなられたため拝観を中止しているとのお返事を頂きました。12月に訪問した際も、山門が閉鎖されていたのでまだ拝観は受け付けていないようです。拝観が再開したら、また訪ねてみようと思います。

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2015.03.10 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【動】京都の動物

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