【散】御室八十八か所 讃岐(涅槃の道場)その4 八十六番志度寺から(H25.10.12)

カテゴリ:【散】京都の散歩道
~街中から山道まで有名無名限らず、色々な京都の散歩道を案内します。京都歩きの御参考になれば幸いです。



無縁塔_H25.10.12撮影
無縁塔 H25.10.12撮影

志度寺の隣には大きく無縁塔と彫られた碑が立ちます。色あせた赤い灯籠がなぜか悲しげです。さらに光明真言壱千萬遍供養塔の前を通って八十七番長尾寺(ながおじ)へ。

八十七番長尾寺_H25.10.12撮影
八十七番長尾寺 H25.10.12撮影

実は、供養塔の前で左折して、橋を渡れば満願成就の八十八番ですが、一旦、遠回りです。長尾寺で、小さいお堂を見るのはもう最後です。

大窪寺へ_H25.10.12撮影
大窪寺へ H25.10.12撮影

引き返して小さな石橋を渡ります。橋の先に見えるのが八十八番大窪寺の建物です。ここの石橋の下も水はほんの少ししか流れていませんでした。

八十八番大窪寺_H25.10.12撮影
八十八番大窪寺 H25.10.12撮影

八十八番大窪寺の本堂前に到着しました。大窪寺は小さなお堂では無く、一般的なお寺の体裁です。実際にご住職とご家族もこの場所で暮らされているようで、先ほどの石橋の先に見えた建物は、本堂と渡り廊下でつながり、小さい子供の遊具もありました。

開運大師像_H25.10.12撮影
開運大師像 H25.10.12撮影

本堂前には御室八十八個所結願書の石碑と小僧を連れた開運大師の石像が建ちます。大窪寺の前は広場になっていて、座って休憩できる場所もありました。

大窪寺で眠る猫_H25.10.12撮影
大窪寺で眠る猫 H25.10.12撮影

本堂の入り口前にはお寺の係員の方も控えています。本堂に上がる階段で日向ぼっこで眠る猫がいました。本当に死んでいるのかと思った位、動きません。長閑な御室の風景です。外からですが、薬師如来に無事に廻れたお礼をして大窪寺を後にします。

もう一匹の猫_H25.10.12撮影
もう一匹の猫 H25.10.12撮影

境内にはもう一匹、猫がいました。近寄っても全く逃げません。こちらで買われているのでしょう。

小さな社_H25.10.12撮影
小さな社 H25.10.12撮影

先ほどの志度寺の裏側は池になっていて、真ん中につきだした島に小さな社がありました。ご祭神はおそらくは弁天様でしょうか。社の後ろに鳥居があるのは珍しい気がします。鳥居の後ろには長龍眷族供養と書かれた木の塔が建っていました。


御室八十八か所:仁和寺の裏山・成就山に古くから造られた観音霊場巡拝コース(地図)

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2013.11.28 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【散】京都の散歩道

【散】御室八十八か所 讃岐(涅槃の道場)その3 七十九番天皇寺から(H25.10.12)

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天皇寺のつっかえ棒_H25.10.12撮影
天皇寺のつっかえ棒 H25.10.12撮影

ちょっと気になったので近くで見てみると、なぜつっかえ棒がこのような形になっているかは分かりませんが、建物の端に小さな足場が組まれていました。お堂を建てるスペースが足りなくてこうなったのでしょう。山の中にこれだけの数のお堂を建てていくのは大変なことです。そのまま平坦な道を進むと八十番国分寺です。

不思議な囲い_H25.10.12撮影
不思議な囲い H25.10.12撮影

国分寺の前に不思議なモニュメントの様なものがあります。石の柵で囲われた岩の上に、自然石で作った小さな石塔のようなものが置かれています。柵には西三光会と彫られています。ネットで調べてみても、これが一体何なのかはわかりませんでした。

八十二番根香寺_H25.10.12撮影
八十二番根香寺 H25.10.12撮影

さらに平地を進んでいくと八十一番白峯寺(しろみねじ)、ここから緩やかに下っていくと八十二番根香寺です。写真ではあまりわかりませんが、随分と屋根が重そうに見えます。ここから少しだけ登って八十三番一宮寺(いちのみやじ)。

八十三番一宮寺_H25.10.12撮影
八十三番一宮寺 H25.10.12撮影

一宮寺の後ろには林の間から、裏の市立聾学校の建物が見え、山から下りてきたことがわかります。ゴールはもうすぐです。緩やかに下って八十四番屋島寺(やしまじ)へ。

八十五番八栗寺_H25.10.12撮影
八十五番八栗寺 H25.10.12撮影

さらに下って八十五番八栗寺(やくりじ)。正面にはもうゴールが見えています。ここから石段を下って八十六番志度寺へ向かいます。不謹慎ですが、バンドマンが喜んでしまうような寺名です。

八十六番志度寺_H25.10.12撮影
八十六番志度寺 H25.10.12撮影

志度寺は御室の中ではちょっとした広場の中央に建っており四方に道が開けています。山から下りきったで景色も明るく気持ち良い風景です。


御室八十八か所:仁和寺の裏山・成就山に古くから造られた観音霊場巡拝コース(地図)



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2013.11.25 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【散】京都の散歩道

【散】御室八十八か所 讃岐(涅槃の道場)その2 七十三番曼荼羅寺から(H25.10.12)

カテゴリ:【散】京都の散歩道
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七十三番出釈迦寺_H25.10.12撮影
七十三番出釈迦寺 H25.10.12撮影

曼荼羅寺から古いアスファルトと石段の道を登って行きます。途中には川に落ちないための鎖のガードがあり、少し下ると七十三番出釈迦寺(しゅっしゃかじ)。見た目、随分と年季の入ったお堂で時代劇にはいいかもしれません。出釈迦寺の前を下っていくと途中に七十四番甲山寺(こうやまじ)。

七十五番善通寺_H25.10.12撮影
七十五番善通寺 H25.10.12撮影

七十五番善通寺は、四国八十八か所では弘法大師の誕生地とされた場所で、市の名前にもなっている真言宗善通寺派の総本山です。御室の善通寺を過ぎて振り返ると、土を掘って道を開いたため、両側に地層が少し見えるようになっています。

七十六番金倉寺_H25.10.12撮影
七十六番金倉寺 H25.10.12撮影

善通寺から下って下りきると、踊り場の様な狭い平地に七十六番金倉寺(こんぞうじ)。こちらもいい具合に退色しています。ここから登っていくと七十七番道隆寺です。

七十八番郷照寺_H25.10.12撮影
七十八番郷照寺 H25.10.12撮影

道隆寺からまた下り、七十八番郷照寺。御室八十八か所もあと十番となりました。さらに緩いヘアピンを下って行きます。

七十九番天皇寺_H25.10.12撮影
七十九番天皇寺 H25.10.12撮影

七十九番天皇寺には少し変わった形の、つっかえ棒がありました。向かって右側の柱に円周の1/4のような形で柱を支えています。


御室八十八か所:仁和寺の裏山・成就山に古くから造られた観音霊場巡拝コース(地図)

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2013.11.21 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【散】京都の散歩道

【散】御室八十八か所 讃岐(涅槃の道場)その1 六十六番雲辺寺から(H25.10.12)

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是より讃岐の国_H25.10.12撮影
是より讃岐の国 H25.10.12撮影

御室八十八か所巡りもいよいよ大詰め、四国最後の国、讃岐の霊場に入っていきます。最初の六十六番雲辺寺(うんぺんじ)の脇には、讃岐の国・涅槃の道場に入る旨の小さな石標が立っていました。古びたアスファルト道の緩い坂道を下ると途中には、六十七番大興寺。

石段_H25.10.12撮影
石段 H25.10.12撮影

竹製のガードが付いた石段のつづら折りを下ると途中で池が見えます。六十四番前神寺の辺りで見た池を反対側から見ている形です。

六十八番神恵院_H25.10.12撮影
六十八番神恵院 H25.10.12撮影

下りきって左へ進むと、もう一つ隣に池があり、御室で唯一池上にお堂がある六十八番神恵院。池の上にお堂があるだけで、何となく旅情を掻き立てられます。ただ、池の右側は水が枯れて荒れ放題、左も水が少なく、細くかすかに水が二筋ほど流れ込んでいる状態です。先月、嵐山を水浸しにした大きな台風があったばかりなのにと不思議に感じました。

六十九番観音寺_H25.10.12撮影
六十九番観音寺 H25.10.12撮影

神恵院に背を向けて石段と古いアスファルト道を登ります。結構急な登りです。池があったので登りは終わりと思っていたのは間違いでした。登り切ると六十九番観音寺。ここからアスファルトに石段の入った道を下ります。

七十番本山寺_H25.10.12撮影
七十番本山寺 H25.10.12撮影

下っていくと、バイクが通る細い一般道を横切って七十番本山寺(もとやまじ)に辿り着きます。さらに下ると七十一番弥谷寺(いやだにじ)、先ほどの神恵院の池に流れ込む、か細い水の音でしょうか、さらさらと流れ込む水の音が心地よい。

七十二番曼荼羅寺_H25.10.12撮影
七十二番曼荼羅寺 H25.10.12撮影

土と石段の道を下って七十二番曼荼羅寺。ここの脇からは先ほどの池に下りることができる小路がついており、寺の裏側にも小川が流れています。

御室八十八か所:仁和寺の裏山・成就山に古くから造られた観音霊場巡拝コース(地図)

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2013.11.20 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【散】京都の散歩道

【動】子供と遊ぶ大豊神社の動物園

カテゴリ:【動】京都の動物
~京都の街の動かない動物たち、つまりオブジェとしての動物を取り上げます。




大豊神社の狛鼠_H25.08.16撮影
大国社と狛鼠 H25.08.16撮影

以前の記事で大豊神社の狛鼠をご紹介しましたが、大豊神社には他にも動物が遊んでいます。小さなお子さんと動物探しをしてみるのも楽しいかもしれません。

狛犬_H25.10.12撮影
狛犬 H25.10.12撮影

まずは神社には不可欠な狛犬から。大豊神社には狛犬は何体かありますが、こちらは本殿前の狛犬です。雄々しくて、狛犬らしい狛犬。余談ですが、先日、狛犬と愉快な仲間たちという狛犬を紹介しているページの方が訪問してくれました。

狛狐_H25.10.12撮影
狛狐 H25.10.12撮影

鼠の大国社の向かって左隣には狛狐を従える稲荷社があります。向かって右は玉を加えた狛狐。宝珠でしょうか?伏見稲荷大社にも玉を加える狛狐がいるそうです。

狛狐_H25.10.12撮影
狛狐 H25.10.12撮影

対の狛狐は巻物を加えています。このタイプの狛狐は他所でもよくあるようで、他にも鍵を加えているタイプもあるそうです。大豊神社は珠と巻物の2体。

愛宕社と日吉社_H25.10.12撮影
愛宕社と日吉社 H25.10.12撮影

一つ屋根の下に二つの摂社が並んでいます。向かって左が愛宕社、右が日吉社です。こちらの前にも何かいますが・・・

狛鳶_H25.10.12撮影
狛鳶 H25.10.12撮影

火難除けの愛宕社の前にいるのは鳥ですが、こちらは狛鳶です。若干、太めな気がします。2014年2月に放送された、BS朝日の京都1200年の歴史「神を守る動物たち」では、狛鳶は鋭い嘴と羽を持つ山の神、天狗を模していると宮司さんが説明されていました。

狛猿_H25.10.12撮影
狛猿 H25.10.12撮影

日吉と言えばもちろん猿ですが、ドングリ眼で随分とのんびりした顔です。鈴と扇を持ち"三番叟"を舞っています。神猿は"まさる"と読み、"魔が去る"にあやかって、古くから信仰の対象になっています。

狛蛇_H25.10.12撮影
狛蛇 H25.10.12撮影

本殿の脇で比較的新しめな黒石の狛蛇を見つけました。こちらは平成24年9月に奉納とあります。平成25年の巳年に合わせて奉納されたものでしょう。

タヌキの置物_H25.10.12撮影
タヌキの置物 H25.10.12撮影

さすがに狛タヌキというのはいないでしょうが、境内にひっそりと置かれていたタヌキの置物です。誰かがノリで置いたに違いありません。

石燈籠の下には_H25.10.12
石燈籠の下には H25.10.12撮影

石燈籠の下には、猿を囲むように、鼠、猿の小さな置物が置かれていました。

石燈籠の鹿_H25.10.12撮影
石燈籠の鹿 H25.10.12撮影

動物探しで遊ぶなら、最後の隠し玉はこちら。石燈籠に彫られた鹿です。こちらは参道にありますが、言われないとなかなか気付かないと思います。

絵馬_H25.10.12撮影
絵馬 H25.10.12撮影

今回は、京都の魅力を伝えるにはまだ難しい、小さいお子さんも楽しめる大豊神社の動物たちをご紹介しました。哲学の道から入った静かな場所にあるので車の心配もありません。通常は人もそれほど多くないので、お子様連れの京都旅行の際には是非立ち寄ってみて下さい。

H26.3月追記・修正

大豊神社:京都市左京区鹿ケ谷宮ノ前町1(地図)


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2013.11.19 | | Comments(2) | Trackback(0) | 【動】京都の動物

【季】西院春日神社の春日祭~その8

カテゴリ【季】:京都の四季
~表情豊かな都の四季を題材にして、自由気ままに記します。



八乙女_H25.10.13撮影
八乙女 H25.10.13撮影

剣鉾の後には、八乙女たちが続きます。背の順に並んでいるのが可愛らしさを増しています。八乙女になりたい子もきっとたくさんいるのでしょう。

神輿_H25.10.13撮影
神輿 H25.10.13撮影

春日通りに東組と西組2基の神輿が入ってきました。通りが人であふれます。

台車で運ばれる神輿_H25.10.13撮影
台車で運ばれる神輿 H25.10.13撮影

神輿は台車に乗せられて移動していました。常時、担いで移動するのでは無いようです。狭い通りでは、交通の問題もあるのでしょう。台車を真っすぐ進めるのは、なかなか難しいようで何度か軌道修正をしていました。

台車_H25.10.13撮影
台車 H25.10.13撮影

西組の神輿を乗せていた台車が空で先に来ました。そろそろ始まるようです。

西組神輿_H25.10.13撮影
西組神輿 H25.10.13撮影

神輿の担ぐ部分を花棒とよぶようですが、花棒がどれほど太いかが良くわかります。西組神輿は1.6トンですが、大勢で担いでもずっしりと肩に食い込むのでしょう。掛け声は、やはり「ホイット、ホイット」で神輿は進んでいきます。

卯ノ鳥_H25.10.13撮影
卯ノ鳥 H25.10.13撮影

頂点に雄々しく建つのが卯ノ鳥です。東組と西組は毎年、交互に春日大神と若宮大神を遷御するそうです。

神輿に続く人々_H25.10.13撮影
神輿に続く人々 H25.10.13撮影

神輿の後を多くの人々が付き従って春日通りを南下していきます。私は時間の関係もあって、今回はここで祭りの列と分かれ、四条春日に戻りました。

四条春日の交差点_H25.10.13撮影
四条春日の交差点 H25.10.13撮影

四条春日の交差点はまだこの通り、人出が沢山あります。このあとも遅くまでこのにぎわいが続くのでしょう。地元に歴史ある祭があるって素晴らしいと思えた、西院春日祭でした。春日祭の記事は今回で最終です。メモと記憶と写真とネットを参照して書かせて頂きましたが、記憶違いで間違いがございましたら、遠慮なくお知らせ下さい。8回に渡りご覧頂き、ありがとうございました。


西院春日神社:京都市右京区西院春日町61(HP)

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2013.11.14 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【季】京都の四季

【季】西院春日神社の春日祭~その7

カテゴリ【季】:京都の四季
~表情豊かな都の四季を題材にして、自由気ままに記します。



剣鉾_H25.10.13撮影
剣鉾 H25.10.13撮影

剣鉾が列になって、春日通りを五条方面へ向かいます。街に心地よい鈴の音が響きます。四条の交差点と違い、電線があるので電線に当てないように気を使っているようです。

剣鉾の鈴と棹_H25.10.13撮影
剣鉾の鈴と棹 H25.10.13撮影

剣鉾の鈴を近くで撮影することが出来ました。棹に巻かれた金具に当たって鈴がなります。向こうに見えるのはマンションの3階のベランダです。

剣鉾を運ぶ_H25.10.13撮影
剣鉾を運ぶ H25.10.13撮影

鳴らす場所が決まっているのかわからないのですが、常時、剣鉾を立てているわけではなく、立てたり横に寝かしたりしながら移動していきます。それにしても大きいです。

病院の前で鉾差し披露_H25.10.13撮影
西京病院前 H25.10.13撮影

途中の病院では、入院されているお年寄りが車椅子でお出迎えです。その前で剣鉾差しの妙技を披露します。つくづく地元に根ざした祭の温かみを感じます。お年寄りはきっとこの日を楽しみにしていたのでしょう。

剣鉾の飾り_H25.10.13撮影
剣鉾の飾り部分 H25.10.13撮影

移動中の剣鉾に近づいて撮影しました。分かりやすいように写真を回転しています。扇を円形に組み合わせた意匠です。中央の額には春日大明神と刻まれています。

剣鉾の飾り_H25.10.13撮影
剣鉾の飾り H25.10.13撮影

こちらは植物の意匠の様です。もしかしたら藤でしょうか。(H26.05.04追記:西院っ子様より、"榊"と教えて頂きました。ありがとうございました。→H27.5.30追記:西院春日神社様より、この剣鉾の飾り自体は"かえで"で,上にくくりつけている植物が"榊"ですとのご説明を頂きました。ありがとうございました。

剣鉾の飾り_H25.10.13撮影
剣鉾の飾り H25.10.13撮影

こちらは家紋の意匠です。額の下の部分と、飾り全体の2か所で表しているのは藤原氏の代表的な家紋「丸に下がり藤」です。頂点に差しているのは間違いなく藤の枝でしょう。ここからも西院春日神社が藤原氏にゆかりの深い神社であることがよくわかります。次回は西院春日祭の記事もいよいよ最終回です。


西院春日神社:京都市右京区西院春日町61(HP)

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2013.11.13 | | Comments(4) | Trackback(0) | 【季】京都の四季

【季】西院春日神社の春日祭~その6

カテゴリ【季】:京都の四季
~表情豊かな都の四季を題材にして、自由気ままに記します。



5回連続で、西院春日祭をお伝えしていますがもうしばらくお付き合いください。

西院環来神社_H25.10.13撮影
西院環来神社 H25.10.13撮影

小さな社の社頭の左右に大量のわらじが吊るされています。ここは境内摂社の還来(もどろき)神社で、西院の還来さんともいい、旅行の安全と無事の帰還が御利益の神社です。こちらの神社にわらじを奉納して、旅行の無事を祈願します。貞観16(874)年に淳和院が火災に遭った際、淳和天皇と正子皇后の住まう御殿が類焼をまぬがれて、無事帰還した故事によるものです。行く時、帰る時と2度奉納するそうですが、わらじの初穂料は3,000円と書かれています。少し高い気もしますが、無事帰れるのなら・・・という気もします。

梛石_H25.10.13撮影
梛石 H25.10.13撮影

還来神社の前にある梛(なぎ)石を撫でて旅行の無事を祈るそうです。後ろに映えているのは梛の神木でこの歯を身につけると災難除け、鏡の下に敷くと夫婦和合の御利益があるのだとか。

仁孝天皇の御胞衣塚_H25.10.13撮影
仁孝天皇の御胞衣塚 H25.10.13撮影

梛石の隣にあるのは仁孝天皇の御胞衣(おえな)塚。御胞衣とは、出産後に排出される胎盤を埋めた塚で、高貴な人物の塚には安産などの御利益があるそうです。とくに昔は出産は命がけでしたから、御胞衣は出産が終わった証でもあったのでしょう。

絵馬_H25.10.13撮影
絵馬 H25.10.13撮影

西院春日神社の絵馬を見つけました。ちょっと変わったデザインですが、神社のブログを見ると舞楽の「蘇利古」(そりこ)という曲の時に演者がつけるお面と紹介されていました。舞楽とは舞を伴う雅楽のことで、寺社の行事に奉納されるものです。口から何かを吐き出しているように見えますが、ひげでしょうか。このデザインをそのまま、平面にして面としてかぶる姿は少し異様な感じです。

御賜之藤_H25.10.13撮影
御賜之藤 H25.10.13撮影

社務所の前にある藤の木は大正時代に貞明皇后より、宮中の藤を賜ったもの。御所の藤壷御殿の庭にある、飛香舎の藤から接木で分けて頂いた藤だそうです。西院春日神社の祭神の一柱である天之子八根命は藤原氏の祖神でもあり、藤の花が見ごろの4月には藤花祭が行われ、藤原氏一族より藤の花が献上されます。

春日通り_H25.10.13撮影
春日通り H25.10.13撮影

神社を後にして、町を練る鉾と神輿を探しに行くことにしました。春日通りを四条通りに向かって歩いていますが、まだこの通りの人出です。

剣鉾_H25.10.13撮影
剣鉾 H25.10.13撮影

ちょうど四条通りに出た四条春日で、2本の剣鉾を運んでいる所に遭遇しました。これから五条方面に向かって春日通りを進むようです。ついて行ってみることにしました。


西院春日神社:京都市右京区西院春日町61(HP)

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2013.11.12 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【季】京都の四季

【季】西院春日神社の春日祭~その5

カテゴリ【季】:京都の四季
~表情豊かな都の四季を題材にして、自由気ままに記します。



西大路四条の剣鉾と神輿が終わった後は、そのまま市バスで北上して北野天満宮へ。昼食後、西院春日神社に参拝するために、再び西大路四条へ戻ってきました。


西院春日祭のポスター H25.10.13撮影

西大路通りから春日通りへ向かって入っていくと、春日祭のポスターがありました。東組の神輿が写されています。ネットで検索すると昨年は西組だったので、交代になっているようです。

西院春日祭の縁日_H25.10.13撮影
西院春日祭の縁日 H25.10.13撮影

西大路通りから二筋西の春日通りに西院春日神社は面していますが、この春日通りを、三条から四条まで500mを車両通行止めにしています。通りには露店が出てたいそうにぎわっている様子。この通りは2009年に元々よばれていた春日通りに改称されましたが、それまでは佐井通りとよばれていました。今でも春日通り(佐井通り)と表記されています。元々はこの通り、平安京の道祖大路(さいおおじ)だそうです。

西院春日神社鳥居_H25.10.13撮影
西院春日神社鳥居 H25.10.13撮影

東の石鳥居をくぐって境内へ。16時過ぎなので鳥居の向こうから、あいにくの西日で写真が撮りづらい。秋の日暮れは早いものです。境内でも、露店が賑わっていました。こんなに沢山の露店が出る祭りは久しぶりに見た気がします。

一願蛙_H25.10.13撮影
一願蛙 H25.10.13撮影

鳥居の先には、石造りの蛙がいました。この写真ではわかりづらいですが、背中には二匹の蛙が乗っていて、説明書きによると「三かえる」は「身にかえる」に通じるそうです。ぎょろりとした目玉が印象的な蛙。

拝殿_H25.10.13撮影
拝殿 H25.10.13撮影

境内はごった返しているわけではありませんが、私がいる間、参拝する方の列は途切れませんでした。中で遊ぶ子供たちもいて、地域に根差した神社の印象を受けました。この子たちも近い将来、あの神輿を担ぐようになるのでしょう。この西院春日神社は淳和天皇が退位する際に移った淳和院の守護社として天長10年(833年)に創建された神社です。

移動トイレ_H25.10.13撮影
移動トイレ H25.10.13撮影

これは何だと思いますか?京都市の移動トイレです。本殿の後に不浄なものを掲載して恐縮ですが、珍しいので撮影してみました。祭りなどのイベント時に出動するようですが、さすが京都、トイレまで景観に配慮しています。感心しました。


西院春日神社:京都市右京区西院春日町61(HP)

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2013.11.07 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【季】京都の四季

【季】西院春日神社の春日祭~その4

カテゴリ【季】:京都の四季
~表情豊かな都の四季を題材にして、自由気ままに記します。


交差点を回る東組神輿_H25.10.13撮影
交差点を回る東組神輿_H25.10.13撮影

現場ではわかりませんでしたが、ネットで調べると神輿は交差点を3周することになっているようです。東組神輿は現在、交差点の東側にいます。揺れるたびに神輿につけられた鈴の音が鳴り、祭を賑やかにしていました。奥には平安装束の白馬に騎乗の神職の方が見えます。人混みを避けるのに苦労している様子。

交差点を回る西組神輿_H25.10.13撮影

交差点を回る西組神輿 H25.10.13撮影

一方の西組は西側にいます。私の写真の腕では伝えられませんが、祭りの熱気が、ビシビシと見物客にも伝わってきました。京男というと、一般的には、お公家さんの様なイメージがありますが、この荒っぽさは見るもののそんな無責任なイメージを吹き飛ばします。この西組の神輿も鈴の音がするのですが、どうも周りにすだれ状に付けられた金の丸い金具も動くたびにジャラジャラと音を立てているようで、音は東組より大きな気がしました。屋根の鳥も動くたびにぴょこぴょこ揺れてまるで生きているかのようです。私、個人的には西組の勝ちのような気がしています。

西組神輿の差し上げ_H25.10.13撮影
西組神輿の差し上げ H25.10.13撮影

交差点を周回が終わると、神輿を皆で高くあげ、しばらく静止した後、あげたままで揺らします。これを神輿の差し上げというそうです。剣鉾も含めて、こちらの動画が西大路四条の祭りの様子を良くとらえています。興味のある方はご覧下さい。

両組の差し上げ_H25.10.13撮影
組の差し上げ H25.10.13撮影

東西の両組が競って神輿を差し上げます。まるで神輿同士が威嚇し合っているかのような勇壮な風景です。こういう街で生まれ育ち、大人になってそして老いていくのはとても素敵なことです。私も帰ったら、地域の祭に参加したい気持ちになりました。

騎馬の神職_H25.10.13撮影
騎上の神職 H25.10.13撮影

何回かの差し上げの後、西大路四条での見せ場は終了です。先ほどの騎上の神職が近くを通りました。今度は悠々と交差点を闊歩しています。

神輿の移動_H25.10.13撮影
神輿の移動 H25.10.13撮影

2基の神輿は四条通りを西へ移動して行きました。交差点には車が入り、いつもの風景に戻ります。


西大路四条交差点の場所(地図)
西院春日神社:京都市右京区西院春日町61(HP)

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2013.11.06 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【季】京都の四季

【季】西院春日神社の春日祭~その3

カテゴリ【季】:京都の四季
~表情豊かな都の四季を題材にして、自由気ままに記します。


剣鉾撤収、神輿を迎える_H25.10.13撮影
剣鉾撤収、神輿を迎える H25.10.13撮影

神輿を迎えるために、剣鉾が撤収します。ハンドマイクを持って立っている貫禄のある男性は、祭りを取り仕切っている方の様です。祭礼ということもあって、警察の警備は非常にソフトなのですが、その分、この方が時には声を荒げながら、的確な指示を出して祭礼を円滑に進めていました。

待機する神輿_H25.10.13撮影
待機する神輿 H25.10.13撮影

四条烏丸側に神輿が待機しています。担ぎ手も集まって今や遅しと出発を待っています。

見守る八乙女_H25.10.13撮影
八乙女たち H25.10.13撮影

八乙女は交差点の南側に待機しています。数えてみたら文字通り八人いるのが分かりました。(右端は大人の巫女さんです。) 文字が見えませんが幟には「八乙女」と書かれています。

東組神輿_H25.10.13撮影
東組神輿 H25.10.13撮影

春日祭には2基の神輿が登場します。まず最初に交差点に入るのが東組神輿です。この神輿は江戸時代に製作されたもので、総重量は2トンもあります。

東組神輿_H25.10.13撮影
東組神輿 H25.10.13撮影

神輿が近寄ってきました。一見して豪華なものとわかるこの神輿には「千木(ちぎ)」という名がついています。

西組神輿_H25.10.13撮影
西組神輿 H25.10.13撮影

続いて現れたのが西組神輿。こちらも江戸時代のもので重量は1.6トン。「卯ノ鳥(うのとり) 」の名の通り、屋根の上にはには鳥があしらわれています。華奢で優美な姿が印象的です。

交差点を回る_H25.10.13撮影
交差点を回る H25.10.13撮影

2基の神輿が交差点を、にらみ合っているかのようにグルグルと廻り始めます。掛け声は「ホイット、ホイット」。私自身、この掛け声は生で初めて聞きましたが、京都の祭りでは定番の掛け声です。動き出す時や区切りの所では、音頭取りが「ヨイ、ヨイ、ヨイ、ヨイ」の掛け声を入れます。


西大路四条交差点の場所(地図)
西院春日神社:京都市右京区西院春日町61(HP)

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2013.11.05 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【季】京都の四季

【季】西院春日神社の春日祭~その2

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交差点での剣鉾差し_H25.10.13撮影
交差点での剣鉾差し H25.10.13撮影

通行止めになった交差点で4本の剣鉾による剣鉾差しが行われます。氏子や見物客が見守る中、剣鉾が西大路四条の交差点内を回る剣鉾の見せ場です。ところで、粟田神社の所から書き忘れていましたが、剣鉾は『けんぼこ』と読みます。

剣鉾と差し袋_H25.10.13撮影
剣鉾と差し袋 H25.10.13撮影

剣鉾は差し手が腰に付けた差し袋に鉾を乗せる形で立てて歩きます。長さ7~8mの鉾を差すのは、相当な負担が腰にかかるのが見ているだけでもわかります。そのため、複数人で交代して差しています。1本につき3~4人というところでしょうか?腰の悪い私にはとうてい出来ません。

剣鉾の先端_H25.10.13撮影
剣鉾の先端 H25.10.13撮影

鉾の先端はしなるようになっており、飾りの下には鈴(りん)が付いています。差し手は腰を落として鉾を上下させ、鈴を2回鳴らすという独特の方法を取ります。上下させることで鈴は竿に当たって「カランコローン、カランコローン」と非常にクリアな心地良い音色を響かせるのです。説明するまでもありませんが、これには高度な技が必要とされます。ご覧になりたい方は、YOUTUBEで「西院春日祭」を検索すれば見ることが出来ます。

交差点での剣鉾差し_H25.10.13撮影
交差点での剣鉾差し H25.10.13撮影

まだこの時点では交差点は完全封鎖になっておらず、信号によっては車が入ってくる状況です。

剣鉾の高さ_H25.10.13撮影
剣鉾の吹き流し_H25.10.13撮影

一番大きいと思われる剣鉾に吹散(ふきちり)という吹き流しが付いていました。確実にその分負担は増しているはずです。左側の白い建物は2F建ての交番ですが、交番や街灯と比べるといかに高いかが分かります。

剣鉾差し終了_H25.10.13撮影
剣鉾差し終了 H25.10.13撮影

鉾差しが終了しました。4本の剣鉾が地面に立てられています。

神輿を待つ男たち_H25.10.13撮影
神輿を待つ男たち H25.10.13撮影

剣鉾による露払いが終わるとこのあとはいよいよ神輿の登場です。屈強な男たちが今や遅しと待ち構えています。


西大路四条交差点の場所(地図)
西院春日神社:京都市右京区西院春日町61(HP)

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2013.11.02 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【季】京都の四季

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