【祇】日中の先祭山鉾と屏風祭を巡る~占出山その2

カテゴリ【祇】:祇園祭~京の夏を彩る華やかな祇園祭の風景を、色々な目線でお届けします。


ミニブログコーナー:一昨日のニュースで、今年の京都の紅葉はクリスマス位までずれ込むとか。温暖化恐るべしです。観光業の方はスケジュールが立てずらくて大変でしょうね。私は通天橋から見える紅葉が好きです。

前回の占出山の続きです。この山は、新羅征伐の出陣の様子をあらわす船鉾、凱旋の様子をあらわす大船鉾とともに、神功皇后を御祭神とする山になります。

占出山・懸装品_H26.07.16撮影
懸装品 H26.07.16撮影

展示されている前懸と胴掛は日本三景の綴錦で奥から、天の橋立、松島、宮島。その上に掲げられている水引は三十六歌仙の刺繍です。おそらくこちらは実際に巡行で使用される復元新調されたものと思われます。

占出山・懸装品_H26.07.16撮影
懸装品 H26.07.16撮影

天の橋立て側からも撮影させて頂きました。日本三景を身に纏い、華麗かつ雄大な雰囲気を持つ占出山です。

占出山・懸装品_H26.07.16撮影
懸装品 H26.07.16撮影

前懸の萌葱地新羅古鏡之図は和歌山にある隅田八幡宮の国宝・人物画像鏡を題材にしています。この鏡を新羅から神功皇后が持ち帰ったため、占出山の前懸の題材にされています。右は見送りの鳳凰牡丹円紋です。

占出山・懸装品_H26.07.16撮影
懸装品_H26.07.16撮影

胴掛の三韓人物満干潮図縁です。海の神から満珠と干珠の宝珠を受け、これにより満干潮を操って敵を悩ませたというエピソードが題材になっています。

占出山・幟_H26.07.16撮影
幟 H26.07.16撮影

巡行の際、先頭に立つ、おなじみの幟です。どの山鉾も統一されているので、巡行を拝見したことがなくても、これはすぐわかるはず。

占出山・懸装品_H26.07.16撮影
懸装品 H26.07.16撮影

ガラスに、人が映りこんでしまっていますが奥のガラス張りの部屋には同じく日本三景と三十六歌仙が展示されていました。確認することができませんでしたが、こちらの日本三景が1831(天保2)年製作のものでしょう。

占出山・国宝の御太刀_H26.07.16撮影
国宝の御太刀 H26.07.16撮影

同じくガラスの向こうには国宝の御太刀が展示されています。平安時代の名工・三条宗近の作。宗近の作品は現存するものが非常に少なく、貴重なものだそうです。この太刀は御神体に佩かせていたものでしょうか。

占出山・土蔵_H26.07.16撮影
土蔵 H26.07.16撮影

祭の期間外は、こちらの土蔵に占出山が保管されています。皆さん、手を合わせているのが印象的でした。

町会所内の舞台_H26.07.16撮影
町会所内の舞台 H26.07.16撮影

町会所内には舞台状になっている建物があります。こちらに御神体の神功皇后が安置されています。

占出山・御神体前_H26.07.16撮影
御神体前 H26.07.16撮影

舞台上では三人の浴衣姿の女性が授与品を販売していますが、御神体はこちらの奥になります。神功皇后は三韓征伐の際、腹帯を巻いて出征しましたが、征伐が終わるまで、なんと3年間も後に応神天皇となるお子様を宿していたそうです。

占出山・神功皇后の御神体_H26.07.16撮影
神功皇后の御神体 H26.07.16撮影

正面からは御神体の御顔が見えないようになっていますが、少しかがむと御顔を拝見することができました。髪を垂らした神功皇后の御神体には幾重にも腹帯が巻かれ、巡行後に安産のお守りとして妊婦に授与されます。安産のお礼に、公家の姫君たちが衣装を奉納したため、"占出さんは衣装持ち"と云われているそうです。

占出山・御神体を収納する箱_H26.07.16撮影
御神体を収納する箱 H26.07.16撮影

御神体を収納する木箱が置かれていましたが、この木箱がかなり大きく、御神体もそれだけ背が高いことが想像されます。今回は、展示品も多く、町会所もとても情緒深かった占出山でした。

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2014.09.25 | | Comments(2) | Trackback(0) | 【祇】祇園祭

【番】映画「舞妓はレディ」

カテゴリ【番】:京都の番組・映画~京都がテーマの番組・映画の紹介、感想です。


ミニブログコーナー:ヤフーニュースで来年の大河に若村麻由美さんが出演すると出てました。主人公がマイナー過ぎてみる気がしなかったんですが、蔦吉姐さんが出るなら必ず見ます。京の花街風に云うなら"蔦吉さん姐さん"か。

舞妓はレディ顔出し看板(京都館)_H26.09.22撮影
舞妓はレディ顔出し看板(京都館) H26.09.22撮影

太秦ライムライトに続く、おそらく今年2番目の京都をテーマにした映画です。公開後、1週間で見に行きましたが、渋谷の劇場はほぼ満席でした。(興行成績は初登場5位だそうです。) 物語のあらすじは公式サイトを見て頂くとして、ストーリー自体は、いわゆるスチュワーデス物語(古いか)的な、女の子の成長物語です。ただ、その中に花街の文化を中心とする京の要素がちりばめられていて、京都好きには充分楽しめる映画だと思います。賛否両論あるようですが、ミュージカルの要素は抵抗なく受け入れることができました。インド映画ってこんな感じなのでしょうか?

主演の上白石萌音さん、今回、この映画で初めて知りました。素人の私が言うのもなんですが、ポテンシャルのとても高い女優さんだと思います。田舎から出てきた、山の者とも海の者ともしれない女の子が、洗練された、まさに舞妓=レディになる経過を見事に表現できていました。撮影はストーリー順では無いので、芸事が出来るようになってから、出来ないシーンの撮影もあったとか。それも全く違和感を感じませんでした。(私達でいえば、自転車に乗れる人が、急に乗れないふりをするようなものでしょうか?)とくにラストの先生をだますシーン"だまされた"の一言は胸が熱くなりました。舞妓としてだけでなく、大人の女の貫禄も滲んでいました。

舞妓はレディチラシ_H26.09.22撮影
「舞妓はレディ」チラシ H26.09.22撮影

長谷川博己さんの鹿児島弁や京言葉の完成度には驚かされるものがありました。たった3週間でクランクインしたとは思えないほどです。ある意味、プロの役者さんの凄みを感じました。また出番はそれほど多くなかったものの濱田岳さん(彼には金八先生第7シリーズでよく泣かされました)今、大河ドラマで中年の役をやっていますが、京都に複雑な感情を持つ等身大の大学院生を上手に演じていたと思います。竹中直人さんの男衆もリアルな感じで良かったです。頼りがいがあり、舞妓芸妓の自宅の鍵まで預かる信用第一の仕事、男衆を竹中さんにしたのは、キャスティングの妙というところでしょうか。私は生まれ変わったら、西陣の帯屋の若旦那に生まれたいと思っていますが、男衆にもなりたいと思わせてくれました。

特筆すべきは下八軒のセット。川口市に作った3千平米のオープンセットは本当に見事なものでした。イメージ的としては、祇園白川をモデルにした花街の風情はリアルで華麗、時にしっとりと下八軒という架空の花街を見せてくれました。残っているなら、見に行きたいですが、おそらくもうないのでしょうか?、

舞妓はレディチラシ_H26.09.22撮影
「舞妓はレディ」チラシ H26.09.22撮影

パンフレットで周防監督が"宝塚とかAKB48なんかもそのたぐいに入ると思うんです。日本人には成長を愉しむ文化ある。こういうことって欧米のエンターテインメントにありますか?"と書かれていましたが、舞妓を愛でるお茶屋遊びの文化も確かにその通りです。正味、舞妓は芸妓になる前の見習い期間ですが、そうであっても、その未熟さ、若さ、美しさをひっくるめて、その成長を皆で見守る、彼女たちの短い期間の、その時間しか持てない輝きを愛でるという文化は日本ならではのものでしょう。いつか私も、そんな文化を味わえる京の花街の座敷に上がれるようになろうと改めて思わせてくれた素敵な映画でした。

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2014.09.22 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【番】京都の番組・映画

【祇】日中の先祭山鉾と屏風祭を巡る~占出山その1

カテゴリ【祇】:祇園祭~京の夏を彩る華やかな祇園祭の風景を、色々な目線でお届けします。


ミニブログコーナー:先日購入した、みうらじゅんさんの"マイ京都慕情"に書いてあったのですが、暑い夏に一瞬、とても涼しい風が吹いてくることを"極楽のあまり風"というそうです。盆地で蒸し暑い京都ならその爽快感はなおさらのことでしょう。昔の人は実に風流な言い方を考えますね。すっかり涼しくなって、時期はずれな話題でした。

錦小路通_H26.07.16撮影
錦小路通 H26.07.16撮影

四方向に山鉾のある室町錦小路ですが、その東側、錦小路通に建つのは、錦小路通烏丸西入ル占出山(うらでやま)町を山鉾町とする占出山です。

占出山_H26.07.16撮影
占出山 H26.07.16撮影

占出山は、神功皇后が三韓征伐の際、肥前国松浦で鮎釣りをし、戦勝であれば魚が釣れると願をかけ、飯粒を餌に糸を垂らしたところ、すぐに鮎が釣れたため、それを戦勝の兆しとしたことがこの山の由来です。そのため、占出山の別名は鮎釣山といい、このエピソードから"あゆ"に"鮎"の文字を充てたという説もあります。また占出山は明治時代までは鮎祝山(あいわいやま)とよばれ、民衆にとても人気のある山の一つでした。

占出山_H26.07.16撮影
占出山 H26.07.16撮影

この時点ではまだ真松と骨組みだけです。他の山は真松に赤松(雌松)を立てますが、占出山は御神体が女性であるために、唯一、山の中では黒松(雄松)を立てるのも大きな特徴です。

占出山・吉兆あゆ_H26.07.16撮影
吉兆あゆ H26.07.16撮影

占出山の横では、故事にちなんだ祇園祭限定の"吉兆あゆ"という菓子が販売されています。鮎をかたどった茶色のカステラ生地で求肥(ぎゅうひ)を包んだお菓子で、京の老舗の菓子店、大極殿本舗が製造元です。祇園祭以外では夏季限定商品"若あゆ"として販売されているそうです。

占出山会所_H26.07.16撮影
会所 H26.07.16撮影

この奥が占出山の会所です。入口には"此附近 木下順庵邸址"の石碑が立っています。木下順庵は徳川綱吉の侍講も務めた高名な儒学者で、その弟子の新井白石はその後の家宣・家継の治世に正徳の治で幕政を主導しました。

占出山・町会所_H26.07.16撮影
町会所 H26.07.16撮影

占出山の町会所はかなり広めです。今まで見てきた町会所の中ではかなり広い方だと思います。これだけの建物とスペースを現代に残しているのはありがたいことです。中では、懸装品の説明と"ろうそく一丁献じられましょう。安産のお守りは~"と子供の声の歌がスピーカーから流れます。

占出山・御山一番_H26.07.16撮影
御山一番 H26.07.16撮影

入口付近には、誇らしげに"御山一番"と張り出されています。今年の占出山は、長刀鉾の後ろを進むのです。神功皇后は、新羅出兵の際、応神天皇を懐妊されていたため、占出山のご利益は安産ですが、占出山の巡行順が早いとその年のお産が軽くなると言われています。占出山が、山一番になるのは1994(平成6)年以来、20年ぶりです。

占出山・絵馬_H26.07.16撮影
絵馬 H26.07.16撮影

授与品の絵馬にはご神体の神功皇后を乗せた占出山が描かれています。巡行時には、右手には釣竿、左手に釣り上げた鮎を持ち、金の烏帽子に太刀をはいた神功皇后のご神体です。会所には、安産を願う女性の絵馬が数多く、奉納されていました。ちなみに今宮神社の絵馬堂には、1798(寛政10)年に海北友徳によって描かれた、三韓征伐を魚釣りで占う神功皇后の大絵馬が奉納されています。(こちらのHPに詳しく紹介されています。)

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2014.09.18 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【祇】祇園祭

【外・体】「ネコのミモロの京都案内写真展」in 東京

カテゴリ【外・体】:京都以外で京都を体験~京都に行かなくても京都を体験できるイベントや場所の紹介です。


ミニブログコーナー:忘れていましたが9/9で当ブログは2周年を迎えることが出来ました。ご覧頂いている方、いつもありがとうございます。最初の記事は"京都駅前から見た京都タワー"でした。振り返って見てみると、この当時は1枚の写真に短いコメントの単純な形式でした。今、ちょっと仕事の方が危ない状態なのですが、このブログだけはライフワークとして続けられればと思っています。これからもどうぞ宜しくお願い致します。
東京駅丸の内南口_H26.09.13撮影
東京駅丸の内南口 H26.09.13撮影

先週の銀座三越"キョウト展"に続き、今回は京都の東京でのアンテナショップ京都館で行われている、人気ブログ"ネコのミモロのJAPAN TRAVEL"の写真展に出掛けてみました。都内ではあるものの、そこそこ不便な場所に住んでいるもので、自宅から徒歩30分の駅に出て、そこからバスに揺られて60分、夕暮れの東京駅に到着、写真は丸の内南口の駅舎ですが、いつみても風情があっていいものです。

ヤンマー東京ビル_H26.09.13撮影
ヤンマー東京ビル H26.09.13撮影

京都館は東京駅八重洲中央口の正面です。丸の内南口から東京駅を横切る形で八重洲中央口へ、歩くと結構、距離があります。途中、駅ビル内に"為治郎(ためじろう)"という京風そばの店を発見しました。ニシンそばなど食べられるようですが、それは次回にして京都館に急ぎます。

京都館_H26.09.13撮影
京都館 H26.09.13撮影

京都館があるヤンマー東京ビルは八重洲中央口の正面、地下街を使えば雨でも濡れずに行くことが出来る便利な場所にあります。地下から行くと地下1階にH&Mがあるビルです。

写真展の看板_H26.09.13撮影
写真展の看板 H26.09.13撮影

入口には"ネコのミモロの京都案内写真展"の看板が出ています。こちらのブログは、京都在住の旅ライターの小原誉子先生とレポーターのネコのミモロちゃんが京都を案内するという京都関連では大人気ブログで、当たり前ながら我が"魂京都"は全く歯が立ちません。(こちらのブログランキングで凄さがよくわかります。)

ミモロちゃん_H26.09.13撮影
ミモロちゃん H26.09.13撮影

会場に入るとブログのオーナーである小原先生とミモロちゃんが出迎えてくれました。人気ブロガーさんに初めてリアルで出会って緊張した私は若干、挙動不審だったかもしれません。ブログ掲載のための写真撮影のOKを頂いたので、遠慮なく写真を撮影させて頂きました。ありがとうございます。また逆に私とミモロちゃんの写真も撮影して頂きました。私もブログに一緒に載せて頂けるとのことで嬉しい限りです。

早くおうちに・・・_H26.09.13撮影
早くおうちに・・・ H26.09.13撮影

会場内では京都の四季や祭りなどのテーマごとの写真や、ミモロちゃんの衣装が展示されていました。なかでも私が一番だと思った写真はこちらです。クリスマスの夜、肉屋さんで買った肉を持って帰る途中だそうです。背中に哀愁があります。伺ったお話ですと、このようなぬいぐるみと風景を合わせた写真を"ぬい撮り"というそうですが、ミモロちゃんは10秒位で倒れてしまうそうなので短時間で撮影、瞬撮しなければならないことが御苦労だそうです。また観光地なのでミモロちゃん一人で静かに映っていても、実は回りは大勢の観光客がいたりなんてこともあるのだとか。

ミモロちゃんの衣装_H26.09.13撮影
ミモロちゃんの衣装 H26.09.13撮影

細かく作られた衣装は和裁の先生が作っているそうです。季節やシチュエーションに合わせた衣装が写真をとても明るく楽しいものにしています。ところで"ぬい撮り"といってもミモロちゃん、ぬいぐるみである自覚が全くないので、"ぬい撮り"とは全く思ってないそうですよ。他にも素敵な写真や展示が沢山ありましたが、折角なので皆さん、京都館でご覧下さい。

写真展のご案内_H26.09.16撮影
写真展のご案内 H26.09.16撮影

帰りは京都館でお土産を購入。洛中洛外図屏風のチケットホルダーや風神雷神のクリアファイル、京都検定のテキスト、すぐきの漬け物を3000円ほど購入しました。"ネコのミモロの京都案内写真展 in Tokyo"は9/17(水)まで(最終日は17時迄)です。ぜひ足を運んでみて下さい。

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2014.09.15 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【外・体】京都以外で京都を体験

【祇】日中の先祭山鉾と屏風祭を巡る~山伏山

カテゴリ【祇】:祇園祭~京の夏を彩る華やかな祇園祭の風景を、色々な目線でお届けします。


ミニブログコーナー:説明的な文章を書くのは難しいですね。ネットで検索すると、皆、文章が同じようになっているのに気付いたりします。なるべくなるべく、自分の文章で書くように努力はしているのですが、固有名詞が多い場合などは、言い回しをかえたりしても、結局コピペみたいになってしまいます。いつも悩んでいるのですが、特に京都に関するブログ書いている方はどうなんでしょう。

室町錦小路_H26.07.16撮影
室町錦小路 H26.07.16撮影

霰天神山から錦小路通りを東へ進み、室町錦小路の交差点へ。この場所は、北に山伏山、南に菊水鉾、東に占出山、西に霰天神山と全ての方向に山鉾があるという、実に興味深い場所です。当然のことながら混み具合も大層なものです。

山伏山_H26.07.16撮影

室町通りを北へ進むと山伏山町になります。山伏山は後祭の役行者山とともに、修験道に関係する山です。この時点ではまだ土台に真松が建てられた骨組みだけの状態ですが、周囲を山伏山のイベントやグッズの真っ赤な幟が賑やかに飾っています。

山伏山の芽の輪くぐりの行列_H26.07.16撮影
芽の輪くぐりの行列 H26.07.16撮影

なかでも厄除けの芽の輪くぐりは無料ということもあって行列が出来ています。他にも山伏山検定という面白そうな企画もありました。保存会の方々が、とても工夫している感があります。また、山伏山は震災の復興支援にも力を入れており、売られているてるてる坊主のお守りの利益は、岩手県岩沼市の復興に寄付されるそうです。会所前では岩手県岩沼市の物産展も行われています。そして茅の輪くぐりの輪に使われているのは、震災後初めて刈り取られた稲わらです。

山伏山会所_H26.07.16撮影
会所 H26.07.16撮影

山伏山の会所は2階部分が開け放たれていて、外からよく見える形でご神体が安置されています。御神体が上から見下ろし、人間が御神体をを見上げる形になるので、人は多いものの何やらとても厳かな雰囲気です。

山伏山御神体_H26.07.16撮影
御神体 H26.07.16撮影

山伏山のご神体は、八坂の塔の傾きを法力で直したという浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)という山伏で、左手に刺高数珠、右手には斧を持った大峰入り修業の際の姿をしています。本山修験宗の総本山である聖護院の山伏も、巡行の前にこの山を参拝するそうです。山伏山のご利益は、山を駈けまわる山伏らしく雷除けと厄除けになっています。

山伏山 H26.07.16撮影
山伏山 H26.07.16撮影

山伏山は、八坂神社からの清祓、六角堂から法印の祈祷と、明治前の神仏習合の姿を今に残しています。また、この時点の状態では分からないのですが、巡行の際、前懸と胴掛の中央に飾り房を下げているのも山伏山のもう一つの特徴です。

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2014.09.10 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【祇】祇園祭

【祇】日中の先祭山鉾と屏風祭を巡る~霰天神山

カテゴリ【祇】:祇園祭~京の夏を彩る華やかな祇園祭の風景を、色々な目線でお届けします。


ミニブログコーナー:家で育てている朝顔に大きな青虫がついているのを発見。ここのところ、葉が減ったと思ってよく探したら10匹以上いました。エビカラスズメと云う蛾の幼虫だそうですが、食欲がすごくて早く駆除しないとだめだそうです。子供の頃は虫平気だったんですが、大人になると気持ち悪くて触れませんね。

錦小路通_H26.07.16撮影
錦小路通 H26.07.16撮影

新町通の放下鉾から錦小路通の霰天神山(あられてんじんやま)へ向かいます。山鉾町は錦小路室町西入ル天神山町、錦小路にあるので別名は錦天神山とも云うそうです。

霰天神山_H26.07.16撮影
霰天神山 H26.07.16撮影

道の片側を空けるように遠慮がちに建てられている霰天神山です。不思議なことになぜか錦小路は車の通行が出来るようになっていました。山の脇にタクシーが映っていますが、先に人混みがあるので立ち往生してこの場所で5分位動けなくなり、結局バックで戻っていました。

霰天神山 H26.07.16撮影
霰天神山 H26.07.16撮影

霰天神山は永正年間(1504~1520)に京都に大火があった際に、突如、霰が降り出し、鎮火したのですが、その時霰と一緒に降ってきた一寸二分(約3.6cm)の天神像を祀ったことが始まりと云われています。先祭では油天神山と共に鳥居と神殿を持つ舁山です。そのため御利益は雷除け・火除けになっており、もう一つの別名は火除天神山とも云います。

霰天神山 H26.07.16撮影
霰天神山 H26.07.16撮影

屋根がついていますが、巡行の際は取り外され、正面以外の欄縁の上に朱塗り極彩色の廻廊を設置、正面に鳥居を置き、中央に唐破風春日造の神殿を安置します。真松とともに紅梅も立てられる美しい山です。

霰天神山会所_H26.07.16撮影
会所 H26.07.16撮影

こちらの奥が霰天神山の会所になっています。入って、山の社殿を拝見したかったのですが、かなりの行列のため今回は残念ながら断念しました。ちなみに霰天神山の鳥居の扁額には"天神"と書かれています。一方、もう一つ、天神を祀る山である油天神山の扁額は"天神山"です。

山第七番_H26.07.16撮影
山第七番 H26.07.16撮影

八坂神社の御朱印のある巡行順を示す紙が張り出されていました。霰天神山は今年、先祭の11番目を進みます。前が太子山、後ろは油天神山で天神様の山が2基続きます。ちなみに、2011(平成23)年は山壱番だったそうです。

会所前_H26.07.16撮影

山から会所の前にも、露店が出て随分と賑わっています。ビルが並ぶ道に立つ朱傘が目に鮮やかです。先ほど、タクシーが入ってこようとしていましたが、この辺り、通行止めでないせいか、たまに車が入ってきます。

膳處漢(ぜぜかん)ぽっちり_H26.07.16撮影
膳處漢(ぜぜかん)ぽっちり H26.07.16撮影

会所の隣は、ハイカラかつ年季の入った洋館風の建物です。こちらは膳處漢(ぜぜかん)ぽっちりという北京料理の店で毎年、祇園祭限定のしみだれ豚まんを販売していることでも知られています。醤油だれをたっぷりつけた豚まんで、最終日の宵山の日は売り切れになることもあるとか。

膳處漢(ぜぜかん)ぽっちりの店員さん_H26.07.16撮影
膳處漢(ぜぜかん)ぽっちりの店員さん H26.07.16撮影

通りに美味しそうな匂いが充満しているのは、店員さんが扇風機でミストを発生させているからでしょう。若干、ミストが濃いのが難点です。この先(写真の右手)は、四ツ角の方角全てに山鉾がある山鉾の密集地にはいります。

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2014.09.09 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【祇】祇園祭

【外・体】銀座三越・キョウト展

カテゴリ【外・体】:京都以外で京都を体験~京都に行かなくても京都を体験できるイベントや場所の紹介です。


ミニブログコーナー:今回は祇園祭を1回休んで、今だけのイベントを紹介しています。今週火曜日までです。銀座三越へ急げ!
銀座三越_H26.09.06撮影
三越銀座店 H26.09.06撮影

今回、銀座三越でキョウト展が行われているとのことで、普段は、私に縁の無い銀座へ出掛けてみました。9月に入りめっきり陽が落ちるのが早くなり、写真は18時頃の銀座3丁目交差点から三越ですが、周りから見たら私は、"おのぼりさん"(死語)のようです。

キョウト展のインフォメーション_H26.09.06撮影
キョウト展のインフォメーション H26.09.06撮影

イベントは8階、9階で開催されています。今回難しいのはデパートなので店内の写真撮影が出来ないところ。どこまで紹介できるか不安ですが、細かい紹介は銀座三越のHPを見て頂くとしてとりあえずエスカレーターで8Fまで上がります。

マイ京都慕情_H26.09.06撮影
マイ京都慕情 H26.09.07撮影

エスカレーターを上がると正面では、京都に関する書籍が販売されています。こちらは"3度目の京都書房"という企画で、本に関するイベントを企画するBACH(バッハ)という会社と、写真家中島光行さんの"WEBサイト"(写真が美しく見ごたえがあるサイトです。愛宕念仏寺の石仏は傑作)の共同企画です。私は、京都が特集された雑誌ケトルの2013年4月号にしようかと思いましたが、大好きなみうらじゅんさんの書籍を見つけたので、こちらを迷わず購入しました。京都で育ったみうらさんの秘蔵写真を交えながらの、みうら版京都案内です。余談ですが、私は常々、色々な面でみうらじゅんさんみたいな人になりたいといつも思っています。そんなみうらさんが京都出身というのは本当にふしぎなめぐり合わせです。

京へのいざない_H26.09.07撮影
京へのいざない H26.09.07撮影

ところで今回のイベントは、9月からの京都国立博物館のリニューアルオープンにともなってのことと思います。写真はそのパンフで"祇園祭礼図屏風"が使用されていますが、祇園祭に関連して書籍売り場の裏側で面白いものを見つけました。京東都という会社が販売しているのですが、洛中洛外図が印刷されたハンカチに、京都の町の人々や動物、山鉾などのワッペンを貼りつけて行くという商品です。洛中洛外図は複数の地域パーツに分かれており、ワッペンも、お嬢・魚取り・旅人・異国の人など沢山の種類があります。(ワッペンのリンクの下の方にあります。)山鉾は長刀鉾と蟷螂山でした。商品の紹介をそのまま引用すると"洛中洛外図屏風に描かれる人物は3000人とも。そこで暮らす日本人=ご先祖さま100人を選びました。アイロンで簡単に付けることができる和片(ワッペン)です。好きな場所にはって京の町を完成させてください。"とのこと。予算の関係で購入できませんでしたが、実に面白い商品だと思いました。

クロッシェの京あめ_H26.09.07撮影
クロッシェの京あめ H26.09.07撮影

8Fをぐるりと回ると催事場では、京都のスイーツと工芸品のブースが賑わっています。中でもイートインのある会場中央、宇治の中村屋藤吉本店では、かき氷やゼリーを目当てに多くの人が列を作っています。14席位の所に一番多い時は30人近く並んでいました。京都の代表・八橋は敢えて出店させていない感じですね。その中で私が選んだのは、綾小路富小路東入のクロッシェの京あめです。家族への土産にと思ったのですが、飴の美しい色使いに魅かれました。試食して選んだのが濃茶手鞠と云う商品で、直径1.5センチくらいの小さい飴ながらも、濃茶の味がしっかりしている、昔懐かしい感じの商品です。ちょっとした手土産には喜ばれるかもしれません。価格もお手ごろで税込540円です。

賀茂茄子と万願寺とうがらし_H26.09.06撮影
賀茂茄子と万願寺とうがらし H26.09.06撮影

9Fの銀座テラスではGINZA錦小路マーケットと題して、錦小路を再現しています。漬け物、京野菜、麩や鯖寿司など。今回はなかなか京都に行っても買う機会の少ない京野菜を選んでみました。社団法人"京のふるさと産品協会"がブースを出しています。丸々と太ったボールのような賀茂茄子はずっしりで、真っ赤な万願寺とうがらしは緑のものよりやや甘いそう。この日は妻が外出しているので、行きつけのスナックに持って行って調理してもらおうと思いましたが、お店が忙しくお店に置いてきた形になってしまいました。多分、常連さんにもう食べられてしまったでしょう。残念です。賀茂茄子と万願寺とうがらしで税込918円です。唐辛子は5個入っていました。

地下鉄の広告_H26.07.06撮影
地下鉄の広告 H26.07.06撮影

三越銀座店のキョウト展は9月9日(火)まで。営業は10時30分~20時(最終日は17時終了)です。お勤めの方は実質、明日位しか行かれないと思いますが、京都が好きな方は足を運ばれてはいかがでしょうか?

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2014.09.07 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【外・体】京都以外で京都を体験

【祇】日中の先祭山鉾と屏風祭を巡る~放下鉾

カテゴリ【祇】:祇園祭~京の夏を彩る華やかな祇園祭の風景を、色々な目線でお届けします。


ミニブログコーナー:9月になりました。相変わらず公私ともに忙しくて中4日の更新ですが、今月中には祇園祭終わらせたいと思います。がんばるぞ!

新町通_H26.07.16撮影
新町通 H26.07.16撮影

この時間になって、少し空が曇ってきましたが、四条通りから新町通りを北へ上がると、小結棚町(こむすびだなちょう)の放下鉾(ほうかほこ)です。"ほこ"の読みは濁りません。真木の中程に放下僧の像が祀られているために放下鉾の名がついています。

放火鉾_H26.07.16撮影
放火鉾 H26.07.16撮影

"放下"という字面から破門のイメージがありましたが、調べてみると放下僧とは、室町時代中期以降に出現した、大道芸(放下)を行う僧のことだそうです。巡行順は、くじ取らずで先祭の21番目を進みます。ご利益は厄除け。

放火鉾の鉾頭_H26.07.16撮影
鉾頭 H26.07.16撮影

鉾頭のこの形状は、日・月・星の三つの光が下界を照らす様を表しています。三つの○の組み合わせが家紋の洲浜紋や和菓子の洲浜に似ているため、放火鉾の別名"すはま鉾"です。

放下鉾の駒形提灯_H26.07.16撮影
駒形提灯 H26.07.16撮影

駒形提灯にもこの洲浜のデザインが用いられています。また巡行の際に乗せられる稚児人形も、この鉾頭にちなんだ"三光丸"という名前です。戦前の皇族久邇宮多嘉王殿下に命名されました。この稚児人形、他の鉾と違う点は、長刀鉾の生稚児同様、稚児舞が出来るように作られているといます。1928(昭和3)年までは生稚児が乗っていましたが、翌年から稚児人形になりました。

放下鉾の下水引・胴掛_H26.07.16撮影

華厳宗祖師絵伝の水引_H26.07.16撮影
下水引・胴掛 H26.07.16撮影

下水引は高山寺の国宝"華厳宗祖師絵伝"を下絵にした綴織です。波濤の中を進む船と龍が描かれているのが見えます。、その下を三番水引というそうですが、こちらは"青海波におしどり図綴織"です。胴掛は花文様のインドやペルシャの絨毯、水色の角房も鮮やかに見えます。

放下鉾の鶴_H26.07.16撮影
放下鉾の鶴 H26.07.16撮影

破風には白い丹頂鶴が2羽配置されています。こちらは後部ですが、前部は3羽置かれています。天水引の作品名が分からないのですが、金地に龍が描かれた迫力ある図柄です。

放下鉾への階段_H26.07.16撮影
放下鉾への階段 H26.07.16撮影

放下鉾へは、会所から御賽銭で搭乗できますが、長刀鉾同様、女人禁制の伝統を守っています。保存会のポスターを拝見すると、時代の流れと永年の伝統やしきたりとの折り合いをつけるのに苦労されているようです。ちなみに写真が撮れなかったのですが、こちらの会所は1867(慶応3)年建造の京都市指定有形文化財です。現在の町名は"小結棚町"で"こむすびだなちょう"ですが、会所は"こゆいだなちょうかいしょ"とよみます。

放下鉾の天井飾り_H26.07.16撮影
天井飾り H26.07.16撮影

会所の1階に展示されていたこの布は鉾の天井を飾るためのものです。開いている穴には柱を通します。

放下鉾の御朱印_H26.07.16撮影
御朱印 H26.07.16撮影

御朱印にも鉾頭の三光のデザインが用いられていました。ところで、放下鉾では2012年から保存会と囃子保存会の間でトラブルが続いているようです。2012年には巡行の辻回しで囃子方が降りてしまうということもあったそうで、今後どうなっていくのかが気になります。

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テーマ:京都 - ジャンル:地域情報

2014.09.03 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【祇】祇園祭

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