【時】必殺仕事人2016  感想

どこかの政党のキャッチフレーズに”愛しているから黙ってられない”というのがありました。私はその政党は全く支持していませんが、気持ちはまさに”愛しているから黙ってられない” 勝手にファンも制作者の一部という精神のもと、今回も、失礼を承知で率直な感想を書き綴っていこうと思います。

まずは毎年、冒頭で語っておりますが、私の文章を初めて御覧になる方もいらっしゃるので、私の必殺に対するスタンスから。よく必殺は前期・後期に分けて語られることが多いのですが、私は必殺は後期から入ったこともあり、また時代劇は、歌舞伎や能のように様式美を楽しむのもありだと思っているので、その要素の強い後期派を自認しています。もちろん、ファン歴33年ではありますので、前期と呼ばれる必殺を見て、その奥深さも十分理解しております。ただし、よく後期派というと馬鹿にされることもあるので、敢えて後期派を強調して名乗っている次第です。簡単に言えば、後期が好き・でも前期も面白い!という立場です。ちなみにどこから後期かという議論については、きりよく”新必殺仕事人”からと考えています。

上記のような考え方から、私は2007以降の必殺を”新後期”とよんでおります。ジャニーズ主体の必殺はもはや必殺ではないという方もいらっしゃり、その気持ちも十分理解できるのですが、私は、地上波で時代劇が激減している中、”新後期”が続いていることを、とても感謝しています。続いていかなければ、悪口だっていうことさえできなくなってしまうのですから。ジャニーズ、ジャニーズといっても、東山さん、松岡さんも十分ベテラン俳優です。
”金を貰って人を殺すのが仕事人、そうでなければ只の人殺し”という世界観と平尾昌晃先生の音楽世界さえ守って頂ければ、新後期、これからもずっと続けて欲しいと思います。

それを踏まえて、今回の感想ですが、正直、途中までは1時間で終われる内容だと思ってました。剣劇人でシリーズ終了後、2回目のスペシャル”主水、夢の初仕事”を見た時のガッカリ感のような気持ちです。結城の描写が妙に長く、展開もモタモタしている感じ。ところが、河原崎に与えられた三択あたりから俄然、面白くなって来ました。あそこで私は三つ目の選択は”死だ!”ということで、河原崎は殺されるものだと思っていました。そして最終的に朝比奈は仕置され、お絹は結城と仲直りして大団円というありきたりな結末を予想していたのです。ところが河原崎は金と立身出世の両方を選ぶ。しかも”いくら欲しい”問われて、目の前に出された"全部"と言い放つ。木村忠吾でもなくあまちゃんのパパでもない、笑顔の下に何か隠し持っているかのような、尾美さんの妙に底の知れないキャラが十二分に発揮されていたと思います。人間の隠し持つ生々しい欲望を最後まで見せてくれたことが今回のMVP。しかも途中で悪から脱落せずに、しぶとく生き残って最後に仕置されるまで行く。ここでも私は、結城が殺されるシーンで、動揺する描写があったことから、河原崎も朝比奈にも殺されるものだと思っておりました。あの場合、通常の1時間ものの時代劇だと、悪人が途中改心するけれど、それまでに悪いことしすぎてる、でもお裁きで獄門にするのもかわいそうということで、ストーリー上止む無く、殺されて途中退場というパターンなんですが、最後まで悪に加担させ、仕置の的まで行くというストーリーは秀逸。今回、結城が死ぬのも全く予想していませんでしたので、想定外の展開が面白さの一つでした。家族全員でくず餅のくだりは死亡フラグ立ちまくりでしたが。

仕事料は、久保田磨希さんのキャラから無理(失礼!)だと思うんですが、お絹でもよいから、吉原に身を売って作って欲しかった。もし私が描いたなら、はつが何らかの形で裏を知り、お絹たちが止める中、仇討ちに行く。その時に母がもし戻らなければ3番筋に頼みに行きなさいと言い残す。案の定、返り討ちにあい、子供達も秘密を知っているのではということで全員虐殺、お絹が瀕死で涼次のもとに向かい、恨みを晴らしてほしいとこと切れる。仕事料は涼次のあの前金25両。三番筋の下りが出てこなくなりますが、いかがでしょう。おそらく、結城家のあの結末は制作側でも議論があったのではと思います。しかし地上波のゴールデンでは、あの結末でないと今の不寛容社会では、必殺であっても受け入れられなかったかもしれませんね。ここはやむを得ないところかと思います。もしかして初めからそうさせないための久保田さんのキャスティングか?

仕事シーン、リュウに進之助は明らかに無茶だと思いますが、ステップアップのために涼次のサポート付であえて対峙させたと解釈しています。(そういえば的分けという言葉は初めて聞いた気が) 結果的に涼次はサポートはしませんでしたが。リュウが勝てたのは偶然の賜物、綱渡り的な勝利でした。小五郎チームは白兵戦の仕事人ばかりで援護型(ひも系)がいないので、ここは勇次、竜に続くひも系が欲しいところですが、涼次とかぶるんですよね。それにしても寺島さんの武人肌の狂人は素敵だった。自分を慕う幼馴染でも躊躇なく殺す殺人狂ですが、ラストは”やるなぁ”と自分を倒した相手を讃えて、笑顔で死ぬのは鳥肌モノでした。

今回、エンケンさんのエピソードが少ないのは残念でした。前回を引き継いで、仕事人であることへの葛藤がどうなったのか見たかったのですが、今回の出演シーンが少なかったのは、大河の影響のようです。また仕置シーンで前回不評だったアニメ入ってました。私は若干、見慣れた感もしてきたのですが、皆さんどうなんでしょうか?またエンケンさんの殺しのテーマは仕業人の”いざ行かん”に固定のようです。前回のお宮、仕業人の剣之介夫妻のエピソードがオーバーラップしてファンには嬉しい限りです。
あと音楽で言えば、小五郎が奉行所で結城の死を切腹で片付けようとしたことを、暗に抗議するシーン。あの理不尽さに仕業人のナレーションの曲を当て、音楽でも表現したのは本当にいい仕事だと思います。これも鳥肌が立ちました。ファンなら心の中で、宇崎竜童さんの”この世の川を見てごらんな。石が流れて木の葉が沈む、いけねえなぁ”のセリフが蘇ってきたはずです。
10/2追記:読者のご指摘で気づいたのですが、今回、陣八郎が妙にドライだったのは、前作のエピソードのせいでそうなったとも考えられるわけで、撮影時間の少ない中、前作を生かす最大限の表現だったかもしれませんね。

安田さん、ネットでは菅貫さん、岸田森さんの再来とまで書かれていました。私は加えて佐藤慶さんも含めたいです。”下町ロケット”の開発部長しか知りませんでしたが、あの蛇のようなヌメッとした雰囲気は余人には出しがたい。結城に”申し訳ないが介錯は無しということで”と言い放つところに特に残虐性を感じました。

良くなかったと思うところは、前述しましたが、前半、結城のくだりが多くて妙にテンポが悪かった。でも結城が死ぬ展開ならこれはやむを得ないかとも。また全般的にセリフ多すぎと感じました。冒頭の仕事シーンはお菊の説明入れない方が、締まったと思います。冒頭を仕事シーンから始める手法は、緊迫感が増すので、しょっちゅう使えないだけにもったいない。ラストの仕置シーンも涼次、小五郎セリフ多すぎです。特に小五郎のシーンは、あれだけ最初にしゃべってしまうと、最後の朝比奈の”せめて武士らしく”が生きてこない。またこれは個々人の解釈の違いになると思うのですが、今回、小五郎の最後の一太刀は怒りの鉄槌だとすると、前回、裏がばれたら妻でも子でも殺すとお菊に評されていた冷静冷徹な面とのズレがでてくるような気がします。それもあってなおさら、仕置は無言でクールに、そして、”せめて武士らしく” ”都合のイイこといってんじゃねえよ”の終わりが良かったのではと思ってしまいます。なんだかんだ言っても主水は、仲間と家族に一片のの愛情は持ちあわせていた、主水と差別化するには、小五郎が主水以上に冷静冷徹であることが存在意義になるのではないでしょうか。こうとふくの立ち位置も若干変わってきているようですので、小五郎のキャラ設定には十分注目していきたいと思います。

リュウは何となく成長の形跡は見えただけに、”新米なもので”は蛇足なような気がしました。回数としては3回目ですが、もう3年目です。ある程度、必殺に爪痕は残せていると思うので、若干、知念くんが可哀そうな気も。ただ”なんで助けてくれなかったんですか”というセリフでまだまだな所を残してくれたのは今後の伸びしろです。今のところの貸しは10年後には、一人前の仕事人になって返してほしいですね。

現代風刺の面では中途半端だったですね。グループアイドルに触れたいのか、JKビジネス?に触れたいのか、よくわからず、その辺りは今一つでした。

最後に全体で感じたことです。前回もそうでしたが、寺田さんの脚本は時代劇経験が必殺以外ほとんどないからだと思いますが、今回も時代劇のリアル感が希薄でした。時代考証じゃなく、時代劇のリアルです。武家の娘をお絹ちゃんとは呼ばないし、結城家もあれじゃまるで町人の家です。お給金も不自然ですし、そもそも原則、武士も打ち首とかになりません。そこが最後まで気持ち悪かつたです。ストーリーが良かっただけにもったいなかった。
今回も言いたい放題でABC、テレ朝、石原監督を始めとする松竹の皆様、出演者の皆様、本当にお疲れさまでした。来年も楽しみにしています。

追記:スクリプターに野崎さんの名前が出るとなぜか温かい気持ちになるのは私だけ?

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2016.09.30 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【時】時代劇の話

【撮】必殺仕事人2016ロケ地速報

カテゴリ【時】:時代劇の話
~時代劇の感想、雑感、ニュースを書いて行きます。


鳥居本八幡宮・舞殿_H17.04.10撮影
鳥居本八幡宮・舞殿 H17.04.10撮影

放送前から気になっている方が多いようですが、わかっている範囲で発表します。下記のリストは西の湖畔以外、確定と思って頂いて結構ですが、まだ一回目視聴直後なので、万一誤っていたら申し訳ありません。ロケが少ないように感じますが、周辺が開発されて時代劇での使用頻度が減っている鳥居本八幡宮を使用してくれているのはうれしい限りです。

進之助が弥助に呼び出される場所 結城と進之助が再会後に話す場所
・おそらく西の湖畔(近江八幡市)
飛び出したお絹を兄弟たちが探す場所
・八幡堀(近江八幡市) お絹が立っていたのは明治橋
花御殿のお菊と小五郎の打ち合わせ場所(おそらく深川洲崎十万坪の体で)
・新舞子浜(兵庫県たつの市)
結城が殺害される場所 小五郎が朝比奈を仕置きする場所
・京都市右京区鳥居本八幡宮
結城の墓を作った場所
・大覚寺(京都市右京区)大沢池の天神島の祠の裏
結城一家が旅立つ場所
・大覚寺(京都市右京区)大沢池の名古曽の滝跡前

上賀茂神社神事橋_H18.02.18
上賀茂神社神事橋 H18.02.18撮影

一番知りたい方が多いであろうと思われるHey! Say! JUMP 知念侑李さんの仕置場所は、先日、藤原紀香さんと片岡愛之助さんの挙式が行われた上賀茂神社(京都市北区)の"ならの小川"で、サポートした涼次が立っていたのは神事橋です。

ロケ協力で東本願寺としんらん交流館が表記されていましたが、どこで使ったのか現時点ではわかりませんでした。いずれにせよ正解は数日中に時代劇の風景様の時代劇拝見日記で発表されると思います。それを待ちましょう。

追記:早速、時代劇の風景様の時代劇拝見日記で正解が発表されました。私が拾わなかった場所が2か所ありました。さすが時代劇ロケ地の神サイトです。いつもありがとうございます。

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2016.09.26 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【撮】京都の時代劇ロケ地

【時】『必殺仕事人2016』放送まであと少し

必殺仕事人2016の放送まであと数時間。今、新幹線の中なのでリアルタイムでの視聴に間に合うか若干不安ですが、今回のキモは陣八郎でしょうね。前回の彼の葛藤を今回に活かせているかどうかだと思います。脚本が同じ寺田さんなので大丈夫かとは思うのですが、その辺しっかり描いて欲しいです。エンケンさん、今年度の大河で優柔不断な上杉景勝という、非常に斬新な役所を好演されているので、超期待しています。但し、仕置シーンの変なアニメは絶対やめて。

今回、ほとんど事前情報を入れてませんが、寺島さん期待です。寺島さんも大河の出浦昌相とジュウオウジヤーの真理夫さんと今年は両極端な役を演じているので面白そう。仕事人であるようなことを匂わせてる感じですがどうでしょうか。涼次と対決はあるのでしょうか。

鬼平の木村忠吾やあまちゃんのパパのイメージで好人物の印象が強い尾美としのりさん、今回は悪役のようですが、どんな悪役ぶりを見せてくれるのかも楽しみです。

リュウ役の知念君、まだまだなのはわかってます。君のまだまだぶり、私は出世払いで返してもらうつもりです。将来、殉職することがあったら、小五郎に『この仕事は高くつきやがった』と言わせられるように励んでください。暖かい目で見ている古参のファンもいるんですよ。

今回、女の子が複数で踊ってるようなシーンがありましたが、現代のグループアイドルかなんかの風刺でしょうかね。

放送まであと少し。今年の必殺、みんなで楽しみましょう。石井さん、終わったら反省会もしますよ。

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2016.09.25 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【時】時代劇の話

霞む京都タワー

京都タワー_H28.09.25撮影
京都タワー H28.09.25撮影

久しぶりにスマホから投稿してみました。駅ビル屋上の透明パネルに映る京都タワーです。友人曰く『天使の梯子』だそうです。幻想的・・・

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2016.09.25 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【タ】京都タワー

【祇】後祭・山鉾巡行~黒主山・鈴鹿山・南観音山・八幡山

カテゴリ【祇】:祇園祭~京の夏を彩る華やかな祇園祭の風景を、色々な目線でお届けします。


ミニブログコーナー:ようやくアイフォンが直りました。アップルの保証に入っていたので、1万円位の負担で新しいものに交換出来て良かった。でもそれにしても、アップル製品は対応に時間かかりますね。もうちょっと、対応何とかならないんでしょうか。ま、壊すなって話なんですけどね。自分の不注意だから仕方ないか。
黒主山_H28.07.24撮影
黒主山 H28.07.24撮影

5番手は夏に咲く桜の山、黒主山です。昨日、粽と団扇を購入させて頂きました。桜はもちろん造花ですが、粽と同じく戸口に挿すと魔除けになると言われています。この桜が、翌年の粽にあしらわれるのです。ちなみに黒主山では食べられる粽も販売しています。

黒主山_H28.07.24撮影
黒主山 H28.07.24撮影

朱傘の下で、たわわに咲いた桜を仰ぎ見ている白髪の老人が、六歌仙の一人でもある大友黒主です。この山は謡曲「志賀」を題材にしています。

黒主山_H28.07.24撮影
黒主山 H28.07.24撮影

舁き手の衣装も青地に黒の縦縞で鮮やか。昨日見た黒主山のTシャツや団扇も黒地に赤のロゴで、センスの良さを感じます。

鈴鹿山_H28.07.24撮影
鈴鹿山 H28.07.24撮影

朱傘と鳥居が見えるのは鈴鹿山。先祭の孟宗山とともに烏丸通りに建つ山です。天下の三関の一つである鈴鹿の関鈴鹿山で、旅人を苦しめた悪鬼を退治する鈴鹿権現がモチーフになっています。

鈴鹿山_H28.07.24撮影
鈴鹿山 H28.07.24撮影

真松に吊るされている絵馬には、鳥居、松、木立、宝珠が描かれており、巡行後に盗難除けの護符となるそう。また写真では、見えませんが、山の後ろには赤熊で、倒した鬼の首を表現しているのだとか。

鈴鹿山_H28.07.24撮影
鈴鹿山 H28.07.24撮影

一瞬、異彩を放つラクダの前掛は1989(平成元)年に新調されたもの。"黄砂の道"というタイトルがつけられています。鈴鹿がかつて交易の町として栄えたことから、この題材が選ばれたとの話も。

鈴鹿山_H28.07.24撮影
鈴鹿山 H28.07.24撮影

鈴鹿権現は金の烏帽子をかぶり能面を着け、大長刀を持った女性の姿です。源平合戦を彩る女武者・巴御前をモデルにしているのだという説もあります。写真で右手に見えるのは中啓(扇の一種)です。


H28.07.24撮影

南観音山がやってきました。別名下り観音山とよばれる曳山です。くじ取らずで後祭の6番目を進みます。遠くからお囃子が聞こえてくる風情を、動画で楽しんで頂ければと思います。昨日の暴れ観音のおかげか、観音様はお鎮まりになられているようです。

八幡山_H28.07.24撮影
八幡山 H28.07.24撮影

続いて7番目は八幡山。鳥居と総金箔の祠を山にした、華麗な舁山です。かつては町会所の庭に祭られている祠を山に乗せていましたが、さすがに現在は総金箔の祠は通常、土蔵に収納されているそう。

八幡山_H28.07.24撮影
八幡山 H28.07.24撮影

鳥居の笠木の上には一対の鳩が向かい合っています。元々は名工、左甚五郎の作ですが、現在は復元品で巡行に参加しています。本物は昨日の宵山で展示されていました。一対の鳩は夫婦和合の象徴とされています。

八幡山_H28.07.24撮影
八幡山 H28.07.24撮影

八幡様の使いが鳩なので、八幡山では鳩がシンボルです。授与品にも、子供の夜泣き封じの鳩笛や鳩鈴が用いられています。子供が喜びそうなまん丸くデフォルメされた可愛らしい鳩です。

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2016.09.22 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【祇】祇園祭

【祇】後祭・山鉾巡行~橋弁慶山・北観音山・浄妙山・役行者山

カテゴリ【祇】:祇園祭~京の夏を彩る華やかな祇園祭の風景を、色々な目線でお届けします。


ミニブログコーナー:急遽、時間が取れたので9/21から週末まで京都に行けることになりましたと浮かれていたら、スマホを水没させてしまいました。復旧できるかどうか明日、わかりますが何とか治ってくれないかな~前の日に酔っ払って落としたのを、友達が見つけてくれたのに・・・悔しいです。
四条大橋から鴨川_H28.07.24撮影
四条大橋から鴨川 H28.07.24撮影

ようやく迎えた当日は、宵山の日和神楽のお蔭もあってか快晴。まさに巡行日和です。もちろん暑いのですが、そこまで蒸していないのが幸い。写真は9時前の四条大橋から北を眺めた風景です。ずらり並んだ川床が、夏の京都を表す記号になっていますね。とりあえず河原町御池を目指してみることにしました。

四条河原町交差点_H28.07.24撮影
四条河原町交差点 H28.07.24撮影

四条河原町交差点は、ボチボチ人が出ていて、それほど混雑はしていません。この場所を巡行が通過する(辻回し)のは10時40分頃なので、まだ皆さん余裕があります。写真の手前が四条河原町の北東側です。

三条河原町交差点_H28.07.24撮影
三条河原町交差点 H28.07.24撮影

三条河原町まできました。そろそろ人が集まり出してきた感じです。でもまだ場所取りしないとって感じでもありません。このまま河原町通を上がって行きました。御池に近づくにつれ、人が増えてきました。

河原町御池交差点_H28.07.24撮影
河原町御池交差点 H28.07.24撮影

9時半頃、河原町御池到着。予想通り、凄い人です。テレビカメラも出ていて、テレビの中継で見るいつもの風景。ここでは見れないので、河原町通を下って場所を探すことに。結局、六角通りまで下り、ラウンドワンの向かいに陣取りました。長丁場なので、日差しの関係もあり、屋根があるか無いかも、結構重要です。

標識の回転作業_H28.07.24撮影
標識の回転作業 H28.07.24撮影

9時50分過ぎ、河原町通が通行止めになった模様です。その後、ある意味京都名物、標識や信号機の回転作業が行われました。これは、山鉾が引っかからないようにするためのものです。

橋弁慶山・北観音山_H28.07.24撮影
橋弁慶山・北観音山 H28.07.24撮影

10時5分、遠くに北観音山が見えてきました。その前にいるはずの橋弁慶山は目視では確認できません。3分後、橋弁慶山も小さく見えてきました。少しすると、北観音山のお囃子も聞こえてきます。

橋弁慶山_H28.07.24撮影
橋弁慶山 H28.07.24撮影

橋弁慶山がすぐそばまでやって来ました。くじ取らずで後祭の先頭を飾る舁山です。名前の通り、五条大橋の上で戦う牛若丸と弁慶の出会いの場面、謡曲の「橋弁慶」を題材にしています。

橋弁慶山_H28.07.24撮影
橋弁慶山 H28.07.24撮影

橋弁慶山には、山に立てられる真松もその真松を立てる山籠も無いのが大きな特徴です。通常は先頭につけられる金幣も前後につけられていて、八方正面になっています。

橋弁慶山_H28.07.24撮影
橋弁慶山 H28.07.24撮影

牛若丸が立っているのは五条大橋です。写真には写っていませんが、山の上には黒漆の五条大橋があります。黒光りしてとても凶悪そうな弁慶と、今にも橋から飛びそうな牛若丸!

橋弁慶山_H28.07.24撮影
橋弁慶山 H28.07.24撮影

牛若丸は左足の下駄の前歯のみで橋の上に立っていて、金具一本で牛若丸の体を支えています。そのおかげで牛若丸に、非常に躍動感があるように見えませんか?

北観音山_H28.07.24撮影
北観音山 H28.07.24撮影

先ほどからお囃子の音を響かせている、北観音山が近づいてきました。別名上り観音山、こちらもくじ取らずで、後祭では2番目を進みます。ご神体は楊柳観音と韋駄天です。"山"ですが、鉾同様、車輪がついて囃子方も乗せており、"曳山"とよばれます。


H28.07.24撮影

折角なので、曳山と鉾は動画を撮影することにしました。ギシギシという車輪の音とお囃子で、少しでも臨場感が伝わればと思います。山の後ろに垂らしている柳の枝は、巡行後、厄除けのお守りとして町内で授与されるそうです。(物凄い人出の様子はこちら)

橋弁慶山_H28.07.24撮影
浄妙山 H28.07.24撮影

続いて三番手、後祭巡行の山一番は浄妙山です。橋弁慶山同様、平家物語の宇治川の合戦を題材にしています。真松が立てられず、代わりに大きな朱傘、後ろに見える柳は川辺の風景を表現しているそうです。

橋弁慶山_H28.07.24撮影
浄妙山 H28.07.24撮影

一番乗りをしようとしている筒井浄妙と、「悪しゅう候、御免あれ」と言いながら、その頭上を飛び越える、一来(いちき)法師の一瞬をフォーカス。そのため、また、写真には写っていませんが、橋に刺さる矢が合戦の凄まじさを物語っています。

橋弁慶山_H28.07.24撮影
浄妙山 H28.07.24撮影

浄妙の頭に左手をつく、一来法師の人形を支えるのは何と木片の楔のみ。不安定な形態の揺れを抑えるために、浄妙の足は山に深く固定されているそう。それでも微妙に揺れる人形の姿は、戦場の緊迫感を感じさせます。ちなみに一来法師は一番乗りしたものの、結果討ち死します。

役行者山_H28.07.24撮影
役行者山 H28.07.24撮影

朱傘の山伏の先導でやってきたのは役行者山。この山は役行者、一言主神、葛城神の三体の人形をご神体とする舁山です。

役行者山_H28.07.24撮影
役行者山 H28.07.24撮影

修験道の大本山である聖護院配下の山伏が、ほら貝を吹きながら歩きます。宵山の午後、護摩焚供養が行われることでも有名です。山伏が巡行に参加するようになったのは、後祭が分離された2014(平成26)年からなので、つい最近のことです。

役行者山_H28.07.24撮影
役行者山 H28.07.24撮影

鮮やかな朱傘が二本あるのは役行者山だけ。舁き手の縦縞の衣装も目を引きます。ちょうど、私の近くで山をぐるりと回転させてくれました。タイミングが悪く撮影できませんでしたが、赤い祠の中に役行者が鎮座しています。

役行者山_H28.07.24撮影
役行者山 H28.07.24撮影

赤熊をかぶって鬼の姿をし、三本指で金の斧を手にしているのが一言主神です。一方の葛城神は顔の醜い女神とされています。役行者が一言主を使って葛城山と金峰山(きんぶせん)に橋を架けさせたエピソードが題材になっていますが、葛城神が顔の醜いのを恥じて夜しか働かず、完成しなかったのだとか。

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2016.09.20 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【祇】祇園祭

【祇】後祭・宵山を歩く~木屋町で飲む

カテゴリ【祇】:祇園祭~京の夏を彩る華やかな祇園祭の風景を、色々な目線でお届けします。


ミニブログコーナー:いやぁ、昨晩のジュウオウジャー良かった。ゴーカイジャー6人揃った姿を見れたのは、5年待ったファンへのご褒美だと思います。みんな格好よくなってた。今日だけは、昨日遅くまで飲んだのに、生で見るために早起きしてずっと泣きながら見てました。スーパー戦隊2000回、本当におめでとうございます。個人的には引退していた小池唯ちゃんがこのために帰ってきてくれたのが、すごく嬉しかったですねぇ。
前記事同様、夜間にスマホで撮影しているので、今回も写真が鮮明ではありません。悪しからずご了承下さい。

四条通り_H28.07.23撮影
四条通り H28.07.23撮影

南観音山・あばれ観音の取材が終わったので、いつもの通り木屋町へ一杯頂きに向かいます。23時半も回っているので、四条通りも昼間の喧騒が嘘のようにすっかり静かです。

四条通り_H28.07.23撮影
四条通り H28.07.23撮影

京都の街全体が明日の巡行に備えて、早めに眠りについている気がします。とはいえ、それは情緒的な話。写真に映っていないだけで、まだまだ人はたくさん。

八坂神社御旅所_H28.07.23撮影
八坂神社御旅所 H28.07.23撮影

四条寺町の御旅所には中御座、西御座、東御座の三基の神輿が明日の還幸祭を前に鎮座していました。その前を静かに通り抜けて、木屋町のママトルティへさんへ。

岩戸山の笛_H28.07.23撮影
岩戸山の笛 H28.07.23撮影

お客様の中で岩戸山の関係者がいらっしゃって、お囃子の笛を見せて頂きました。アドリブで生演奏も!

岩戸山の手拭い_H28.09.08撮影
岩戸山の手拭い H28.09.08撮影

私がどれだけ京都が好きかということを話したら、新品じゃないですがと岩戸山の手拭いを頂きました。また、もし岩戸山に参加してみたいなら、ご連絡頂ければとの嬉しい言葉を頂いてしまいました。

山鉾の手拭い_H28.09.08撮影
山鉾の手拭い H28.09.08撮影

そして帰りにママから、商店街で配っていたものですがと、祇園祭全33の山鉾が描かれた手拭いを頂きました。お店も楽しかったですが、来て良かったです。皆さん、本当にありがとうございました。

深夜の四条大橋_H28.07.23撮影
深夜の四条大橋 H28.07.23撮影

そこそこ飲んだので、四条大橋の西詰で酔い覚まし。この時点で2時前です。腹が減ったのとまだ宵山が名残惜しく、お茶漬けバーの英楽さんへ向かいました。入店したら、マスターは声が超ハスキー。神輿でのどが枯れてしまったそう。

西御座の法被_H28.07.23撮影
西御座の法被 H28.07.23撮影

前回同様、時代劇の裏話(ここには書けません!) も伺って深夜の楽しい時間を過ごしました。帰りがけに思い切って、店内に飾ってあったマスターの法被の写真を撮らせてもらえますかとお願いしたら、着てもいいよということで、後姿を一枚!さずがにこれは地元の人じゃないと着れません。さあ、明日(正確には今日ですが) は山鉾巡行です。

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2016.09.12 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【祇】祇園祭

【祇】後祭・宵山を歩く~南観音山暴れ観音

カテゴリ【祇】:祇園祭~京の夏を彩る華やかな祇園祭の風景を、色々な目線でお届けします。


ミニブログコーナー:引っ越した関係で、現在、通勤時間が片道2時間、往復4時間になっています。今まで17年近く、通勤の電車が嫌でバイク通勤や会社の近くに住むということをしてきたので、結構辛いところです。3週目でそろそろ、体に変調が・・・。あと一月くらいなので頑張ります。
前記事同様、夜間にスマホで撮影しているので、今回も写真、動画が鮮明ではありません。悪しからずご了承下さい。

とりあえず夕食も兼ねて、蛸薬師通の居酒屋で二、三杯飲んで休憩。南観音山のあばれ観音まで時間つぶしです。深夜ということで26時位を想像していたのですが、スマホで調べてみたら23時過ぎでした。明日、巡行があるので、深夜といってもそれ位の時間になってしまいますよね。

南観音山_H28.07.23撮影
南観音山 H28.07.23撮影

ちょうど会計をしていてたら、南観音山の日和神楽の屋台が戻ってきました。22時半過ぎ頃だったと思います。他の見物客と一緒にゾロゾロと日和神楽の後をついて、南観音山まで。

南観音山_H28.07.23撮影
南観音山 H28.07.23撮影

到着すると、遅い時間にもかかわらず、周辺は黒山の人だかりでした。あばれ観音とは南観音山のみで行われるもので、ご神体の楊柳観音を布でぐるぐる巻きにして神輿に乗せ、町内を担いで回るという奇習です。一説には、南観音山の観音様の、北観音山の観音様への恋心を鎮めて、巡行時に静かにしていてもらうために行われるとも言われていますが、定かではないようです。

南観音山_H28.07.23撮影
南観音山 H28.07.23撮影

ちなみにこの説によると、南観音山が女性、北観音山が男性だそうです。会所の二階や山の上では保存会の方が、慌ただしく支度をされている様子が伺えます。一瞬、青い布に包まれたものが、ちらりと見えました。おそらくご神体だと思います。

南観音山_H28.07.23撮影
大船鉾・屋台 H28.07.23撮影

23時過ぎ、道を空けての声が聞こえました。いよいよかと身構えたのですが、大船鉾に戻る日和神楽の屋台でした。大船鉾は、新町通の山鉾の中では一番南に建てられているので、ちょうどここが通り道です。また、あばれ観音を知らない観光客は、なんでこんなに人が集まっているのか、不思議そうな顔をしながら、そのまま通って行きます。

南観音山_H28.07.23撮影
南観音山 H28.07.23撮影

このあと、何かしら支度をしている様子は下から伺えるのですが、全く状況は分かりません。保存会の方が作業の傍ら、集合写真を撮影していたり、打ち合わせをしているようです。11時21分に三本締め、23分に山から神輿が下されたようです。24分に始めますとの声が聞こえました。

南観音山・あばれ観音_H28.07.23撮影
南観音山・あばれ観音 H28.07.23撮影

町内を3周するそうですが、見た感じ、南観音山を中心にして新町通りを往復しているような感じです。神輿の掛け声は"ほいっと"ではなく"わっしょい"なのが意外でした。ここからはよく見えませんが、通りの両端では、神輿を激しく揺らしているのだとか。最初に観音様の姿を捕らえたのがこちらの写真。

南観音山・あばれ観音 H28.07.23撮影
南観音山・あばれ観音 H28.07.23撮影

私が立っている前にも神輿がやってきました。黄色と青の布で巻かれた楊柳観音が、神輿の上で激しく揺らされています。まるで荒波に揉まれている小舟のようです。


H28.07.23撮影

最後の1周を動画に収めることができました。動画の最後の方で、嵐のように通り抜けていきますが、ある意味、京都っぽくない荒々しさを感じ取っていただければと思います。ラストは保存会の方が音頭を取って三本締め。見物人も一緒になってする三本締めで、祇園祭に少しでも参加した気持ちになれました。さあ、明日は山鉾巡行です。

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2016.09.09 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【祇】祇園祭

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