【時】御家人斬九郎最終回の興奮、まだ冷めやらず

カテゴリ【時】:時代劇の話
~時代劇の感想、雑感、ニュースを書いて行きます。



八幡堀_H18.05.06撮影
近江八幡市八幡堀_H18.05.06撮影

奴は1時間目の終わりくらいにやってくる。登校時間はとっくに過ぎているのに、堂々と皆に見える校庭を通ってやってくるのだ。私達にはどうやってセットしているのかわからないテクニックを使った綺麗な茶髪のリーゼント、学ランは上のホックまでキチンと留めた長ラン、スボンは綺麗に折り目のついたボンタン、革靴は先のとがったピカピカの黒いヨーロピアン(踵にはもちろん金具付)、鞄は革鞄の芯を抜いて綺麗につぶし、セカンドバッグは当時、流行っていた煙草のロゴが大きく入った紙袋。奴はうちらの中学の番を張っており、家も金持ち、イケメンで生徒会長でスポーツも万能、喧嘩も強かった。トップではないが成績もそこまで悪くない。30年前、中学生男子の価値観はどうやってツッパるかということが全てだった気がする。私もご多分にもれずツッパった格好をしていたが、奴のようにはいかず、今考えるとまるでチンピラのような姿だった。そういえば奴のことを、私達のグループはこっそりと上様と呼んでいた。上様はまさに絶対権力者だった。

そして誰にも真似できないのは、一緒に登校してくる女の子。うちのクラスのK子さんなんだが、可愛くて優しくてサバサバしている女の子で、誰にも好かれていた。上様の彼女だから、ツッパリ女子の一味ではあるのだが、水商売風のキャバスケ風ではなく、長いスカートにも何となく品がある。学校一の美人だった。そんな彼女が、上様と一緒に一時間目の終わりくらいに登校してくるのだ。私達チンピラは、うらやましさ一杯で、ほぼ毎日その登校姿を眺めていた。こんなこと自分には絶対できないことだと思うし、上様にはひどい目にあわされたこともある。それでもその華のある光景は、何か祝福したいような応援したいような素敵な光景だった。

今回、御家人斬九郎全5シリーズ、50話を全部見た。斬九郎と蔦吉を見て思い出したのは、上記のエピソードだ。何と華のあるカップルなんだろう。斬九郎の侠気、遊びっぷり、優しさ、蔦吉姐さんの美しさ、いき、可愛らしさ。そして、誰もが憧れる二人は意地の張り合いでいつも痴話喧嘩、見ているものは何とか二人が結ばれないか願ってしまう。雪の中の斬九郎と蔦吉のシーンは、何回かあったが、息を呑むように妖艶で美しくて格好良くて気持ちの良いシーンだった。人が美し過ぎて涙が出てしまったのは生まれて初めてだ。斬九郎は初見ではなく、リアルタイムで見ていたはずなのだが、今回、初見のような気持ちで見せて貰った。過去に撮ったDVDも持っているのだが、それを使うことなく、放送順に一話一話大切に見た。そしてその時間は宝の珠のような幸福な楽しい時間だった。

かつて渡辺謙が、重病から復活したのはきっと神様が彼に斬九郎を演じさせるためだろう。若村麻由美が最終回に流した一筋の涙は時代劇の宝の一つだろう。これから先、渡辺謙と若村麻由美が何か悪いことをしたとしても、御家人斬九郎のおかげて、大抵のことは許せてしまうような気がする。

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2013.02.10 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【時】時代劇の話

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