【番】知られざる物語 京都1200年の旅「金閣・銀閣・龍安寺 禅寺に隠された謎」

カテゴリ【番】:京都の番組
~京都がテーマの番組の紹介、感想です。


BS朝日で放送されている京都の伝統文化、自然、寺社などを紹介しながら1200年の歴史をひもといて行く知的エンターテイメント番組。お茶の間にいながら京都に行った気分になれる貴重な番組。京都を思わせるようなゆったりかつ重厚なテーマ曲や升毅さんの柔らかなナレーションも魅力です。録画したDVDを見ながら眠ると幸せな気分で眠れます。そんな素敵な番組を紹介していきます。必ず再放送もあります。

悠久の歴史漂う京の街にあって、ひときわ強いきらめきを放つ寺、「金閣寺」。 金箔(きんぱく)に包まれ、黄金色に輝くその建物は、室町幕府の栄華を今に伝えます。 そんな金閣寺と双璧をなすのが、「銀閣寺」。 きらびやかな金閣寺とは反対に、日本ならではの美を追求した、落ち着いたたたずまいに心洗われます。 そして、この二つの寺に勝るとも劣らない人気を誇るのが「龍安寺」。 静寂漂う美しい枯山水(かれさんすい)の庭。そこに配された十五の不可思議な石。 その凛(りん)とした美しさと、石に秘められた謎に誰もが心ひかれます。 (番組HPより)



南禅寺三門_H18.02.18撮影
南禅寺三門 H18.02.18撮影

南禅寺は亀山法皇が無関普門を開山に迎えた臨済宗南禅寺派の禅寺です。歌舞伎の演目『楼門五三桐』で名高い南禅寺の三門(重要文化財)は、柱と柱の間が5か所で中央の3か所に扉が設けられている造りで、これは三門の中でも最も格式が高い造りになります。国宝の方丈は、江戸時代に御所から移築されたもので、元々は住職の住まいとなる場所です。中には、重要文化財である狩野探幽の『水呑の虎』の襖絵があります。枯山水の庭園は全体で禅の心を現わしているようです。

塔頭とは墓(塔)のそば(頭)の意味で寺の開祖や歴代住職の墓のそばに建てた庵を意味します。天授庵は南禅寺の開祖・無関普門の菩提を弔うために建てられた塔頭です。同じく塔頭の金地院は江戸時代に他の場所からここへ移ってきた塔頭で、重要文化財の方丈は伏見城を移築してきました。方丈には本尊の延命地蔵菩薩が安置され、襖絵の水墨画は桃山期の絵師・長谷川等伯の『猿猴捉月図(えんこうそくげつず)』です。開山堂には金地院崇伝とも呼ばれる以心崇伝を祀っていますが、崇伝は金地院をここに移した人物で南禅寺の住職でもありました。応仁の乱後、南禅寺を復興した崇伝は権力者と深いつながりを持ち、家康の政治・外交顧問として活躍し、武家諸法度や禁中並公家諸法度の制定にも携わりました。

金地院の中には金地院東照宮(重要文化財)があり家康の木造や遺髪と念持仏が祀られています。臨終にも立ち会ったという崇伝と家康の深いつながりがわかります。

相国寺は室町時代に足利義満により創建されました。禅寺に欠かせない三門は江戸時代に焼失し、現在は三門の跡がのこされています。豊臣秀頼の援助で再建された重要文化財の法堂は、日本の禅寺の法堂建築の中では最も大きく古いものです。法堂の天井には狩野光信の手による鳴き龍が描かれ、その下には本尊の釈迦如来と脇待として二体の尊者が祀られています。相国寺は12の山内塔頭と3つの山外塔頭を持ちますが、金閣寺、銀閣寺は相国寺の山外塔頭です。

慈照寺銀閣_H25.03.17撮影
慈照寺銀閣 H25.03.17撮影

金閣は足利義満の別荘で、彼の死後、禅寺となりました。特に金閣は、義満の権力を誇示するかのようにきらびやかに造られています。一方、銀閣は足利義政の別荘だったもので、茶道や生け花など、東山文化とよばれる日本の美がここから花開きました。金閣と銀閣は時間にして100年ほどの差がありますが、義政の頃になると、幕府の統率力や経済力は格段に衰えていました。そのせいもあって銀閣は、金閣に比べ、しっとりと穏やかなものになったのです。

世界的に知られた龍安寺の方丈前の石庭は15個の石で構成されています。15は東洋思想で完璧を現わすもので、この15の石は全てを同時に見ることが出来ないことから不完全を現わしているという説や無限の宇宙を現わしているという説もあります。

龍安寺の本山である妙心寺は、鎌倉時代に始まる禅寺本来の姿をよく残しており、重要文化財の朱塗の三門は南禅寺と同じ構成の最も格式の高い三門です。法堂と一緒になってしまうことの多い仏殿も残っており、重要文化財に指定され、本尊の釈迦如来を祀ります。渡り廊下でつながった法堂も重要文化財で仏殿と似ていますが、仏殿よりも一回り大きく造られています。天井の龍は狩野探幽の雲龍図で、その下には住職が法を説くための椅子が置かれています。

猿之助さんの書は『海を越える』 あらゆるものにシンプルさを求めたアップルの創業者スティーブ・ジョブズは禅に大きな影響を受けました。中国から日本に輸入された禅が再び海外に出て行く、禅は文化の枯れること無い豊かな源泉なのです。

今回も坂東巳之助さんが旅人でした。松也さんと変わったのでしょうか。急にいなくなってしまうと何かさびしいですね。今回、多くの禅寺が紹介されましたが、私にとって印象的なのは銀閣でした。以前にも、このブログに書いたのですが、銀閣は銀でない所に良さがあり、それに気がつくまでには、それ相応の時間がかかるのと思うのです。幕府の力が衰えたがために、銀閣は金閣の様に派手に作れなかったのですが、余裕があったとしても義政は、銀閣に銀を貼ったでしょうか。ここから生まれた禅や茶、華道を考えると、私は貼らなかったのではないかと思います。銀でなくともそれを銀と見立て、その心とともに建物を愛でる、日本人の奥ゆかしさのようなものを感じます。大人になった時に『あの時、何で銀じゃないんだよ』といったなあと感慨にふけるためにも、修学旅行には京都へ行くべきです。

今回のテーマ、禅の心については、まだよくわかりません。渋いとか、ストイックとか、棒で叩かれるとか、表向きなことしかわかりませんが、触れてみれば何となく年相応な大人になれそうな気がします。いつか龍安寺の石庭に向かい合ってそんなことを考える余裕が出来れば・・・そんなことを考えました。

番組HPはこちら
再放送はBS朝日 8/13 22:00~

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2013.08.08 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【番】京都の番組・映画

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