【時】必殺仕事人2014

カテゴリ【時】:時代劇の話
~時代劇の感想、雑感、ニュースを書いて行きます。


今回、ずっと目立ったニュースが流れていなかったので2014があることは前日まで知りませんでした。1月から撮影してたそうですが、今年は無いのかと思っていました。2013年が2月だったので1年以上空きましたが、これで3年連続なのでとりあえず毎年制作する流れになってくれればよいかと思います。

毎回、主張しているように、私は2007からの必殺の流れを否定するつもりは毛頭ありません。むしろ応援している位です。どんな形であれ、続いていかなければ批判することさえも出来ないのですから。ジャニーズ主体と言っても、東山さん、松岡さんは俳優としてもベテランの域ですし、経師屋も渡辺小五郎も上手くハマってきたと思います。それをふまえて・・・

今回は脚本がひどすぎると感じました。昔から仕事人グループの危機を軸に物語が進行して行くのはスペシャルなどでよくあり、幕府公認の仇打ち屋という発想は面白いし、かつてない設定と最初は思いましたが、その設定を生かすことが出来ず、全て中途半端に終わっていた気がします。

カツラをかぶった現代劇である必殺に世相を取り入れるのは当然のことですが、物語のきっかけになるTPP、オリンピックというのも少し時期が外れている気がしますし、取り込み方も中途半端でした。1月から撮影していたので、無理だと思いますが、今の時期なら、集団的自衛権とかSTAP細胞とか。せめて中之島頼政、加門橋ノ介あたりは現在の安倍内閣の閣僚の名前にする位のことはして欲しかった。(仕事人・激突の江利対馬守(エリツィン)、後藤備後守(ゴルバチョフ=ゴルビー)みたいに) また、安倍川の仙吉が最初から最後まで仕事に絡んでくるのも、本当に必要があったのかどうか?高橋英樹さんを再登場させるのならもっとやり方があったのではないでしょうか?あれだけ存在感を出しておきながら、単に幕府のかませ犬?そこから仕事のお手伝いというのも釈然としません。クライマックスで加門が"なんなのこの女"といって、おつうを斬るのも、なぜおつうに刃が向いたのか、なぜ加門が自ら手を下したのかがはっきりせず、もうちょっときちんとした理由付けがあっても良かったと思います。

配役の名前は誰が決めるのかわかりませんが、老中の名前が"橋ノ介"っていうのも疑問。老中なら基本"守"か"頭"の従五位下相当の"かみ"でしょう。また、江戸城内で抜刀した人が、簡単に三番筋に来たりできますかね?忠臣蔵以来、時代劇なら、江戸城内で抜刀は即刻切腹が伝統だと思います。また、御側用人クラスの警護の者が金の音だけで、主を置いて、全員拾いに行ったりするかな?あえて名前はあげませんが、時代劇をよく知らない人が書いた臭いがしてなりません。

キャンスティングも、ヒロインが佐々木希ちゃんでは逆に見ていて可哀想だった。今回、知念侑李(Hey! Say! JUMP)君はまだ時代劇が2回目と知りました。確かに演技が上手いとはいえませんが、時代劇の伸び代はまだまだあると思います。(仕事人3のひかる一平氏の初期よりはだいぶいい。)それならばもう少し、ヒロインは演技力のある人の方が、もっと知念君のあどけなさやリュウの仕事に染まっていない素人臭さが生きたのではないかと思います。思い付きですが、ヒロインは有村架純さんならどうだったでしょう。

知念君が加門を仕事する時の"多分、ひと思いには無理です。殺しは初めてなんです。"というセリフは、空恐ろしくて好きです。(楽に殺さないよという意味ですし、仕事じゃなくて"殺し"というのはまだ仕事人の意識が無い証。)2014の中では、ここが一番印象的だったかも。初めての仕事のあと、吐いてしまうという演出も良かった。リュウを石原監督がどう育てていくかが楽しみです。獲物はこのまま懐剣でいってもいいかな。彼がもし十年後、仕事人をしていたらどんな仕事人になっているのだろう。島帰りの龍、組紐屋の竜に続く新しい"リュウ"の登場です。

岡田義徳さん自体は全体的に"怪演"的な感じを目指していたように感じました。まだまだ線が細いと思うんですが、年とって本田博太郎さん的な怪優になったら面白い。

渡辺家のコミカルシーンはもういいんじゃないでしょうか?"こう"と"ふく"の扱いが問題になってしまうと思いますが、中村家のコピーはもういらないのでは?藤田御大の呪縛からはもう卒業しても良いと思います。

願道寺は京都府南丹市の普済寺。エンドロール見るまで分かりませんでした。当然のことながら"時代劇の風景"様には掲載されていました。(時代劇拝見日記の7/28には作品全体の詳細のロケ地が出ています。)

金を貰って仕事をする=びた銭一枚でも受け取った以上は仕事をするという、必殺の世界観は、きちんと保たれていたのでそこは安心しました。

以上、拝見直後のレビューでした。松竹京都映画の皆様、生意気言って申し訳ありません。

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2014.07.28 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【時】時代劇の話

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