【祇】日中の先祭山鉾と屏風祭を巡る~木賊山
カテゴリ【祇】:祇園祭~京の夏を彩る華やかな祇園祭の風景を、色々な目線でお届けします。

仏光寺通油小路 H26.07.16撮影
太子山から木賊山(とくさやま)へ向かっていますが、仏光寺通油小路の交差点は三方に山が配置されている素敵な交差点です。正面が木賊山、北側(左)が油天神山、南側(右)が今までいた太子山になります。鉾町は山の名そのものの木賊山町です。

木賊山 H26.07.16撮影
木賊山は謡曲の"木賊"を題材にした山で、一人さびしく、木賊を刈る老翁の姿が御神体の舁山です。木賊とは、シダ植物の一種で、砥石のように茎の部分で刃物を研ぐことが出来ることから"砥草=とくさ"とよばれています。老翁は自分の子供をさらわれてしまうのですが、のちに僧と共に旅をする我が子と再会できるというストーリーから、木賊山の御利益は、迷子除け・再会となっています。現代のように通信が発達していない時代、迷子除けは親たちの切実な願いであったことと思います。

木賊山 H26.07.16撮影
木賊山はほぼ骨組みだけの状態でした。そのせいか随分とスリムに見えます。2008(平成20)年の測定では懸装品込みで0.67tだそうです。山を眺めていると、消防の方が、山の脇の人が通行できる間隔を計測していました。おそらく防災のためでしょう。

木賊山町の路地 H26.07.16撮影
飾り席はありませんでしたが、路地には年季の入った金属の容器が置かれていました。山を構成するパーツを入れる容器でしょうか?"昭和三十二年七月 木賊山"と大書されています。手前の容器は"赤提灯入"だそうです。

会所 H26.07.16撮影
少し離れた場所に会所がありました。屋外のテントは日中とても大変だと思います。祇園祭が始まると鉾町の皆さんは仕事よりも祭りを優先するそうですが、本当に御苦労なことでしょう。町内の掲示板に張り出してありましたが、木賊山は今年"山九番"、先祭の14番目の巡行だそうです。御神体を拝むことが出来ず残念でしたが、このあとは四条通りへ出て四条傘鉾へ向かいます。
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2014.08.21 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【祇】祇園祭
