【祇】日中の先祭山鉾と屏風祭を巡る~放下鉾

カテゴリ【祇】:祇園祭~京の夏を彩る華やかな祇園祭の風景を、色々な目線でお届けします。


ミニブログコーナー:9月になりました。相変わらず公私ともに忙しくて中4日の更新ですが、今月中には祇園祭終わらせたいと思います。がんばるぞ!

新町通_H26.07.16撮影
新町通 H26.07.16撮影

この時間になって、少し空が曇ってきましたが、四条通りから新町通りを北へ上がると、小結棚町(こむすびだなちょう)の放下鉾(ほうかほこ)です。"ほこ"の読みは濁りません。真木の中程に放下僧の像が祀られているために放下鉾の名がついています。

放火鉾_H26.07.16撮影
放火鉾 H26.07.16撮影

"放下"という字面から破門のイメージがありましたが、調べてみると放下僧とは、室町時代中期以降に出現した、大道芸(放下)を行う僧のことだそうです。巡行順は、くじ取らずで先祭の21番目を進みます。ご利益は厄除け。

放火鉾の鉾頭_H26.07.16撮影
鉾頭 H26.07.16撮影

鉾頭のこの形状は、日・月・星の三つの光が下界を照らす様を表しています。三つの○の組み合わせが家紋の洲浜紋や和菓子の洲浜に似ているため、放火鉾の別名"すはま鉾"です。

放下鉾の駒形提灯_H26.07.16撮影
駒形提灯 H26.07.16撮影

駒形提灯にもこの洲浜のデザインが用いられています。また巡行の際に乗せられる稚児人形も、この鉾頭にちなんだ"三光丸"という名前です。戦前の皇族久邇宮多嘉王殿下に命名されました。この稚児人形、他の鉾と違う点は、長刀鉾の生稚児同様、稚児舞が出来るように作られているといます。1928(昭和3)年までは生稚児が乗っていましたが、翌年から稚児人形になりました。

放下鉾の下水引・胴掛_H26.07.16撮影

華厳宗祖師絵伝の水引_H26.07.16撮影
下水引・胴掛 H26.07.16撮影

下水引は高山寺の国宝"華厳宗祖師絵伝"を下絵にした綴織です。波濤の中を進む船と龍が描かれているのが見えます。、その下を三番水引というそうですが、こちらは"青海波におしどり図綴織"です。胴掛は花文様のインドやペルシャの絨毯、水色の角房も鮮やかに見えます。

放下鉾の鶴_H26.07.16撮影
放下鉾の鶴 H26.07.16撮影

破風には白い丹頂鶴が2羽配置されています。こちらは後部ですが、前部は3羽置かれています。天水引の作品名が分からないのですが、金地に龍が描かれた迫力ある図柄です。

放下鉾への階段_H26.07.16撮影
放下鉾への階段 H26.07.16撮影

放下鉾へは、会所から御賽銭で搭乗できますが、長刀鉾同様、女人禁制の伝統を守っています。保存会のポスターを拝見すると、時代の流れと永年の伝統やしきたりとの折り合いをつけるのに苦労されているようです。ちなみに写真が撮れなかったのですが、こちらの会所は1867(慶応3)年建造の京都市指定有形文化財です。現在の町名は"小結棚町"で"こむすびだなちょう"ですが、会所は"こゆいだなちょうかいしょ"とよみます。

放下鉾の天井飾り_H26.07.16撮影
天井飾り H26.07.16撮影

会所の1階に展示されていたこの布は鉾の天井を飾るためのものです。開いている穴には柱を通します。

放下鉾の御朱印_H26.07.16撮影
御朱印 H26.07.16撮影

御朱印にも鉾頭の三光のデザインが用いられていました。ところで、放下鉾では2012年から保存会と囃子保存会の間でトラブルが続いているようです。2012年には巡行の辻回しで囃子方が降りてしまうということもあったそうで、今後どうなっていくのかが気になります。

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2014.09.03 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【祇】祇園祭

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