【散】松原通り その1

カテゴリ:【散】京都の散歩道
~街中から山道まで有名無名限らず、色々な京都の散歩道を案内します。京都歩きの御参考になれば幸いです。



清水寺へは東山五条から五条坂を上がるのが一般的なコースだと思うが、松原橋から松原通りで清水へ上がって行くのも、いつもとイメージが違ってなかなか楽しいものだ。松原通りは秀吉以前は五条通りだったが、五条大橋を現在の位置に掛け替えたことにより五条通りから松原通りへ名前が変わったという。今回は、旧五条通りである松原通りををご紹介する。

五条大橋義経弁慶像_H24.11.10撮影
五条大橋義経弁慶像
H24.11.10撮影

京都駅から松原橋まではどのように行っても良いのだが、京都駅から東本願寺の甍を眺めながら烏丸通りを上り、五条通りに入るコースをよく使う。高速バスで早朝についた場合、京都駅周辺は食事場所に困ることが多いのだが、このコースなら東本願寺の前のすき家が利用できる。ちなみに隣は餃子の王将だが早朝は営業していない。鴨川の手前で、義経弁慶の像を眺めつつ、川沿いを北上、五条大橋の1本北側の橋が松原橋である。今回は松原橋からのスタートとなるが、松原通りの西の始点は佐井西通の一筋西からとなる。

松原橋_H24.09.01撮影
松原橋
H24.09.01撮影

鴨川にかかる松原橋を渡り、川端通りを横切ると六波羅となる。かつては鴨川の東岸の五条から七条の辺りを六波羅と呼んでいた。京の葬送地である鳥辺野の入り口として古くから信仰の地として栄え、中世には清盛が平氏の京の拠点とした。清盛が平氏の情報収集のために放った六波羅の禿(かむろ)や鎌倉幕府の六波羅探題で、記憶に残っているという方も多いだろう。川端通りを越えると公園や食堂などがあり、観光地の道というよりも京都の街の生活感のある道だ。

松原通り入口_H24.09.01撮影
松原通り入口
H24.09.01撮影

松原通りに右手でT字で交わる宮川町通りを過ぎ、次の十字路は左が宮川通り。松原通りに鍵型で交差している宮川町通りの名になっている宮川町の一部は、京都歴史的景観保全修景地区の「祇園町南歴史的景観保全修景地区」の一つに指定されている。ここで左右を眺めると、石畳の道になっており、割烹やお茶屋の建物も見える。宮川町は、祇園甲部、祇園東、先斗町、上七軒と並ぶ京の五花街の一つである。

宮川町通り_H24.9.1撮影
宮川町通り
H24.9.1撮影

一番手前にあるお茶屋は吉菊さん。時代劇で言えば、小唄のお師匠さんが住んでいそうな小粋で小ざっぱりとした外観をしている。石畳の路にこのような造りのお茶屋が並び、この奥には、舞妓・芸妓さんの学校、東山女子技芸学校がある。ちなみにお茶屋とは芸妓を呼んでお客を接待する店を指す。風情のない話だが、法律的には風俗営業に該当するそうだ。

吉菊_H24.11.10撮影
吉菊
H24.11.10撮影

さらに進んで、次のT字は近江牛直売の看板を掲げる肉の大橋亭脇の路地。大橋亭は明治27年創業の三代和牛の一つ近江牛を商う老舗である。この大橋亭脇の路地は通りの名前こそついていないものの、細くていかにも京都らしい路地。この路地と宮川町通りで囲む一角は、地図で見るとほとんどがお茶屋である。

大橋亭_H24.11.10撮影
大橋亭
H24.11.10撮影

大橋亭の隣はお茶屋の大玉さん。その向かいには、いかにも高級そうな京料理 轟の上品な看板。HPにはお昼の懐石なら3,675円~と表記されていて、旅行の思い出代としてならあまり高い金額ではなさそうだ。

松原通り路地_H24.09.01撮影
大橋亭脇の路地
H24.09.01撮影

大玉さんの奥は、お茶屋の建物を改造して作ったゲストハウス田中屋。花街の中にあるゲストハウスというのが売りでお店の公式サイトは英語で書かれている外国人仕様になっている。部屋はツインルームで8,400円(1泊1名4,200円)でゲストハウスにしては高いが、部屋が相部屋でなく個室なので妥当なところか。部屋は全4室なので、予約をとるのは難しいかもしれない。

ゲストハウス田中屋_H24.11.10撮影
ゲストハウス田中屋
H24.11.10撮影

花街をあとに松原通りに戻って進んでいく。通り沿いはマンションや雑貨屋、金物屋、薬局など至って普通の商店街の面持ち。雑多な感じで昭和を思わせる。路傍にお地蔵さんを祀る小さな祠。寺社の町である京は、そこここに人々の素朴な信仰が溢れている。

松原通りの祠_H24.11.10撮影
松原通りの祠
H24.11.10撮影

大和大路通りの信号を過ぎると建松商店街の表示。建松の名前は、大和大路の別名、建仁寺町通りの“建”と松原通りの“松”からつけられているそうだ。またこの辺りの町名は弓矢町という。武具に関係のある場所だったのだろうか。

建松商店街_H24.09.01撮影
建松商店街
H24.09.01撮影

通りに面した民家のドアには祇園祭の長刀鉾のちまきが魔よけに飾ってある。先程の吉菊さんの前にも飾ってあったが、このような京都ならではの小さな発見も京の街歩きの楽しみの一つ。

松原通り長刀鉾ちまき_H24.09.02撮影
長刀鉾ちまき
H24.09.02撮影

さらに進むと、右側に何とも怪しげな不思議茶屋パラライカ。和の六波羅に対しロシア的な看板が妙にマッチしていて路地の向こうが異空間のようだ。なお、このトンネル部分の上は部屋になっているが、そこも怪しげな雰囲気の一端を担っている。魔に魅入られそうな路地の奥には、「不思議な世界へどうぞ おいしい料理とマジックと音楽」と手書きで書かれた紙が入口に張られたパラライカ。喫茶店かライブハウスか?路地の奥には地蔵を祭る祠がある。パラライカを覗いてみたくなる気持ちを抑えてを路地を後にして西福寺に到着。(続く)

不思議茶屋パラライカ_H24.11.10撮影
不思議茶屋バラライカ
写真はH24.11.10撮影

→松原通りその2

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2012.09.13 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【散】京都の散歩道

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