【時】映画「柘榴坂の仇討ち」

カテゴリ【時】:時代劇の話
~時代劇の感想、雑感、ニュースを書いて行きます。


ミニブログコーナー:土日と烏丸七条の割烹"いいむら"さん関係の検索で入って来られた方が沢山いらっしゃいましたが、TVででも紹介されたんでしょうか?650円ランチで有名なお店です。魂京都でもこちらで取り上げています。
「柘榴坂の仇討ち」を観賞しました。時代劇でなくても、私は昔から広末涼子さんの大ファン(神と思っている位)なので、当然見るつもりでした。いつもの通り、ストーリーは敢えて紹介しませんが、時代が変わっても武士の矜持を棄てない、棄てられない男たちと彼らを見守る女性の物語です。この映画は、時代背景と世界観を理解していれば、男性視点と女性視点では、随分と感じ方が変わってくるところがあるります。見たら、途中、はっと気づく場面があると思いますよ。自分も当然のように男性視点でしたが、そのシーンで考えさせられるものがありました。

映画は淡々と進行していきますが、物語の重要なシーンは常に、あの日と同じ雪が降っているのが印象的でした。ネタばれしないように書きますが、エンディングの広末さんの表情は天下一品です。パンフに往年の高峰秀子を想わせる日本映画黄金時代の名女優の気品と佇まいとありましたが、まさにその通りだと思います。

吉右衛門丈の井伊直弼も、通常、悪鬼のように描かれる直弼と違い、風流で温かみがある理想の上司のような人物像で描かれていました。鬼平の暖かい部分を抽出したような描き方です。鬼平は色々な方が演じていますが、吉右衛門丈の鬼平になってから、老若男女が、鬼平は吉右衛門というのは、そういうところに皆さん魅かれるからではないでしょうか。いつも思うのですが、幕末って、どちらがよい、悪いという世界では無いと思います。勤皇も左幕もそれぞれが国を想って必死になって働いた、そういう世界だと思うのです。だから井伊直弼もたまにはこのような描かれ方をするのもありかもしれません。

この映画は浅田次郎さんの「五郎次殿御始末」が原作ですが、桜田門外の変をこのような取り上げ方をする作品も初めてかと思います。映画には直接関係ありませんが、以前、桜田門外の変で警護の侍たちは処罰されたのかどうか気になって、調べてみたことがあります。

襲撃により、藩主である直弼以外に8名が死亡し(即死者4名、後に死亡した者4名)、13名が負傷した。藩邸では水戸藩に仇討ちをかけるべきとの声もあったが、家老・岡本半介が叱責して阻止した。死亡者の家には跡目相続が認められたが、事変から2年後の1862年(文久2年)に、直弼の護衛に失敗し家名を辱めたとして、生存者に対する処分が下された。草刈鍬五郎など重傷者は減知の上、藩領だった下野国佐野(栃木県佐野市)へ流され揚屋に幽閉された。軽傷者は全員切腹が命じられ、無疵の士卒は全員が斬首・家名断絶となった。処分は本人のみならず親族に及び、江戸定府の家臣を国許が抑制する事となった。(wikipediaから引用)

死ななかった方は全員、処刑されたようですが、これが1862年(文久2年)で、その5年後には明治維新、そして9年後の1871(明治4)年には廃藩置県で彦根藩が消滅するというのも運が悪い気がします。60名の随員がいて、18名の襲撃を防ぎきれなかったのは確かに武門の恥ではありますが、直弼はピストルの初弾で死んでいたという説もあるそうです。最終的に家康の徳川四天王、井伊直政を祖とし、幕末の難局に大老を輩出した、彦根藩は鳥羽伏見の戦いで官軍に与することになったというのも、先ほど、幕末にいい悪いは無いと言いましたが、何とも後味の悪い話ではあります。私、個人的には北へ北へと死場所を求めて落ちて行く土方が好きなのでそう思うのかもしれませんが。

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2014.10.05 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【時】時代劇の話

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