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    【石】因幡薬師の閻魔大王

    カテゴリ:【石】京都の石仏~雨の日も風の日も京の街を山を水辺を護り続ける"いしぼとけ"達


    ミニブログコーナー:月曜日の大阪の地震には大変驚きました。被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。私の親戚・知人は被害に遭わなかったのですが、今後の余震などまだまだ心配です。最近、日本中で地震や噴火が盛んですが、一刻も早く落ち着いてくれるのを願うばかりです。
    因幡薬師_H29.11.04撮影
    因幡薬師 H29.11.04撮影

    今回は、京都の難読地名の一つ、"不明門(あけず)通"の由来にもなっている因幡薬師(平等寺)を訪ねました。京都十三仏、京都十二薬師、洛陽三十三観音にも名を連ねる真言宗智山派の寺院です。

    不明門通り(因幡薬師を背に南方向)_H29.11.04撮影
    不明門通り(因幡薬師を背に南方向) H29.11.04撮影

    かつて、通りの突き当りにあたるこの場所の門が常に閉ざされていたことから、この通りが不明門通りと名付けられました。平安末期に高倉天皇が、すぐ南の東五条院を御所としたため、それに遠慮して門を閉めていたそうです。

    因幡薬師ののぼり_H29.11.04撮影
    因幡薬師ののぼり H29.11.04撮影

    寺の周りを赤いのぼりがぐるりと囲っていますが、こちらのよく知られているご利益はガン封じで、人々の篤い信仰を集めています。なぜ”因幡”かというと、997(長徳3)年、重病にかかった橘行平という人物が、因幡國に流れ着いた尊い浮き木を供養するように夢でお告げを受け、早速、人に探させるとインドから流れ着いた薬師如来像が見つかったというのです。

    因幡薬師・住所表示_H29.11.04撮影
    住所表示 H29.11.04撮影

    行平が像を祀ると、病は快癒し京へ無事戻ることが出来ました。その後、行平を追ってこの像が京までやってきたという言い伝えがあります。(かいつまんでお話ししたので、詳しい由来はwikipedia公式WEB)現在、本尊になっている薬師如来は平安時代のもので、長野善光寺の阿弥陀如来・京都嵯峨清凉寺の釈迦如来とともに、日本三如来の一つになっています。写真の通り、今でも町の名にも"因幡"の名が入っています。

    因幡薬師・本堂_H29.11.04撮影
    本堂 H29.11.04撮影

    雰囲気も広さも、以前ご紹介した六角堂に似ています。ただし、こちらは周囲が住宅や小規模の事務所なので、下町的な雰囲気です。コンパクトな境内の所々にベンチやイスが置かれ、地元住民の憩いの場にもなっています。また、ぞろぞろというわけではありませんが、ガン封じのご利益を求めてお参りの人が絶えません。

    因幡薬師・本堂前のおびんづる像_H29.11.04撮影

    本堂前のおびんづる像 H29.11.04撮影

    本堂の向かって左側には、撫で仏のびんづるさんが置かれています。皆に撫でられてツルツルです。びんづるさんがあると、庶民的な感じがして親しみが持てますね。

    因幡薬師・本堂脇へ_H29.11.04撮影
    因幡薬師・本堂脇へ H29.11.04撮影

    本堂の向かって左側に小堂が並んでおり、その奥に今回、取材に伺った閻魔大王の石仏があります。たまたまWEBで見つけて関心を持ったのですが、閻魔の石仏とは珍しいのではないでしょうか。

    因幡薬師・閻魔の石像_H29.11.04撮影
    閻魔の石仏 H29.11.04撮影

    観音堂、歓喜天を祀るお堂、地蔵堂、十九社権現の奥に、まだ新しそうな閻魔大王がお座りでした。

    因幡薬師・閻魔の石像_H29.11.04撮影
    閻魔の石仏 H29.11.04撮影

    近くを掃除をされていたお寺の方に尋ねると、この閻魔大王は50年程のものなのだそうです。それほど古いものではありませんでしたが、閻魔を祀る千本ゑんま堂や六道珍皇寺の閻魔堂では、これほどはっきり近くでお姿を拝むことはできません。

    因幡薬師・閻魔の石像_H29.11.04撮影
    閻魔の石仏 H29.11.04撮影

    閻魔大王の前で正面で膝を屈めて、下からから拝むとご利益があるのだとか。その通りにしてみると、まさに閻魔様に裁かれている気分になります。

    因幡薬師・閻魔の石像_H29.11.04撮影
    閻魔の石仏 H29.11.04撮影

    非常に恐ろしい表情をしている閻魔大王ですが、密教では徐病、息災、延寿のご利益があり、本尊の薬師如来と共に健康と長寿を司る有難い神なのです。

    因幡薬師・閻魔の使い魔_H29.11.04撮影
    閻魔の使い魔 H29.11.04撮影

    取材をしていると、閻魔像の後ろに真っ黒な猫が突然現れました。黒猫はこちらを睨むように見ています。まるで使い魔のようです。動けない閻魔様の名代のつもりか、しばらくその場を離れないのが印象的でした。

    因幡薬師・二体の石仏_H29.11.04撮影
    二体の石仏 H29.11.04撮影

    閻魔像の斜め後ろには、こちらもまた見事な二つの石像が置かれていました。お寺の方は、古いものであるとだけおっしゃっていました。(お忙しそうなので、詳しく質問するのは遠慮しました。)

    因幡薬師・金剛夜叉明王像_H29.11.04撮影
    金剛夜叉明王像 H29.11.04撮影

    腕が損傷していますが、三面六臂であることが確認できます。三面六臂は阿修羅か金剛夜叉明王ですが、ネットで検索すると金剛夜叉明王で間違いないようです。

    因幡薬師・毘沙門天_H29.11.04撮影
    毘沙門天 H29.11.04撮影

    こちらも腕が損傷していますが、検索結果は毘沙門天。少し頭が大きくて、縮尺が妙な気もします。足元には、すでにかすれていますが"奉納 空"と確認できる古い木札がありました。

    広沢池・千手観音像_H26.04.05撮影
    広沢池・千手観音像 H26.04.05撮影

    こちらのHPによると、この二体は元々、御室の蓮華寺にあったものが明治以降に移されてきたもので、嵯峨野・広沢池の千手観音とともに蓮華寺にあったものなのだそうです。実は、私は広沢池の千手観音像がとても好きで、ツイッターのイメージ画像に使わせて頂いているくらいです。

    因幡薬師・本堂_H29.11.04撮影
    因幡薬師・本堂 H29.11.04撮影

    どうりで私がこちらの二体の石仏に親近感を持ったのかわかりました。最後に話がそれてしまいましたが、次回京都訪問の際には、蓮華寺ゆかりの石仏を取り上げてみたいと思います。
    因幡薬師(平等寺):京都市下京区因幡堂町728(WEB/MAP
    H29.11.04・H30.06.16取材/H30.6アップ


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    テーマ:京都 - ジャンル:地域情報

    2018.06.20 | | Comments(0) | Trackback(0) | 【石】京都の石仏

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